今更ですが、観た舞台の振り返りを。
長野に娘と坂本くんと海宝さんの二人芝居を観に行きました(「MURDER for Two 」)。
坂本くんが達者で素晴らしかったです。
WOWOWでトニー賞の司会を井上芳雄さんとしていた時にあらためて実感しましたが、坂本くんかっこいいんですよ!
歌唱力という点で井上さんと一緒に歌うとさすがの坂本くんも分が悪いかな、なんて観る前は思ったりしたんですけど、ひけをとらないのです。むしろ凌駕するかっこよさ!。
「グレイテスト・ショーマン」からのナンバーだったからなおのこと。
立ち姿もダンスもかっこよくて、画面に映る姿は間違いなくスター。
だてにアイドル何十年もやってないんじゃ!という静かな迫力を感じました。
そんなわけで、歌のうまさという点では、海宝さんも勿論うまいのだけど、舞台役者として一人複数の役をコミカルに演じ分けていた坂本くんはやはり魅力的でした。
「犬との約束」
だいすけお兄さんを観るために大阪へ。
正義感あふれる弁護士役。
似合っていました。いや間違いなく似合う役。
歌のうまい役者さんばかりで、みごたえききごたえある舞台でした。
ただ。
個人的に岸本さんの作品て、しめにもっと尺がほしいといつも感じてしまうのです。
迷作も魔女宅もこの作品も。
なんだかあっさりと終わってしまう。
ラストにいたるまで、山を登るように盛り上がっていくのだけれど、ラスト、対立していたキャラの互いに認めあう姿がすんなりいきすぎのように思えてしまって。
敵対する弁護士役の神田さんが、歌もコミカルな演技もとてもよく重要な役どころだったので、再演があるならパンフレットの表紙いりをしてほしいです。
神田さんは、現在娘の最推しの役者さんでして、東京までいそいそと芝居を観に行っています。
秋のサイゴンで堕ちてるので、春のこの頃はまだ知らなくて。
見せ場がいっぱいでしたから今になって地団駄をふんでいるという。
再演があったら母娘でもりあがれるかな。
「ビー・モア・チル」
これも大阪。
個人的に、だいすけお兄さんは繊細な心情をあらわす演技よりも、デフォルメのきいた役の方が似合うと思っています。
存在が正義。
なので正義感の強い弁護士ははまり役だし、「ビー・モア・チル」では世界征服をもくろむスーパーコンピューター入りの錠剤であり(わけわからなさすぎて笑ってしまう)、人間視点からみれば悪なれど、錠剤からすれば行動原理は一貫しており、自らの正しさを疑うはずもない役は適役と感じました。ふりきった狂気は新境地では。
キャスティングしてくださった方ありがとう。
ダンスシーンもよかったし、魅力あふれる舞台でした。
「チェーザレ」
配信で観ました。
声がいい。
清廉。そして強い。
こちらも圧倒的正義のお役。
戦争をする立場の皇帝でありながら、軍人感はありませんでしたけど、うすいメイクにもかかわらず、神々しさが伝わってきて素晴らしかったです。
これ私ちょっと忙しい時期で、一幕終わりのだいすけお兄さんのところばかりリピートしてまして、二幕をちゃんと観てなくてですね(すみません・・・)。Blu-ray出たら買ってちゃんと全部みます・・・アッキーも藤岡君もみなさん当然ながらうまい。
漫画は重厚な面白い作品ですけれど、関係性もいりくんでいるし、舞台化となると難しそうに思うので、とにかくBlu-rayを待つという事で。
「歌のお兄さんズファミリーコンサート」
本領発揮ですね。
とても楽しかったです。
「まほうのラララ」がすごく似合っててとてもよかったんだけど、一部で「まほうのラララ」を歌ったことへの批判も見かけまして。
現役ファンの人たちのようでしたから、じゃあ「まほうのとびら」も「ぼよよん」も歌うんじゃないよ!とぶりぶり怒ってました。
だいすけお兄さんまわりのことだと短気なのです、私・・・
世代ではない小さなお子さんを連れたご家族もたくさんいらしていて、古い歌ばかりでない、現役世代の歌もたくさんきけたことを喜ぶ声を会場でリアルに耳にしたのですよね。
心のせまいことを言ってんじゃないよ!と思います。本当に。
最近は声の不調を感じることが全くなく、安心してきけます。なにより。
「小田さん」
夏の名古屋は歌がなかなかつらかったのですが、秋はよかったです。
CDよりよかったんじゃないかな、ホッとしました。
今年の追加公演が多分最後のツアーかと思われますが、なんとしても会場のお客様とみんなで歌いたかったんだろうな、それが小田さんがどうしても見たい景色なんだろうなと思うと、かなってほしいと願わずにはいられません。
「感動したいから、感動させたいから、感激をわかちあいたいから」
小田さんが音楽をはじめたきっかけ。
その到達点となる景色なのでしょうから。
観客マナーは相変わらずで、息子と娘も一緒に行きましたけど、規制退場を守らない人たち大多数という状況に愕然としていました。
「小田さんのファンてマナーよさそうなのにねぇ」と言われて返す言葉もないという・・・
今年も同じでしょうね。情けないことですけど。
息子と娘にしてみれば、小さな頃からずっときいてきた歌を生できくことができてよかった、貴重な体験ができた、みたいな感じだったでしょうか。
10年くらい前までであれば、歌声に圧倒されたのではと思いますけど、驚異的に保たれているとはいえ、やはり衰えはあるので。
初めての人たちにとっては、その実在に感嘆する方が主の感情ではないかと。
歌声について思う事として。
年をとっても原キーで歌うことをものすごく尊ぶところがありますけど、キーを落としてはだめなんですかねぇ。
年をとって低音の響きが豊かになるのも素敵に思うのですけど。
「YESーYESーYES」とか、限界ぎりぎりの高音に圧倒される歌ですが、キーを下げても素敵に思うんだけどな。
出る出ないすごいじゃなく、その歌のもつ情感を堪能したいなぁと思うのですけど。
いや、指差しして泣きながら歌うばかりなんでしょうけどね、今回こそは。
四季で来年「ゴースト&レディ」が舞台化されることになりまして。
大好きな作品なので驚いたし、とても楽しみです。
これを観るためだけでいい、東京に行きたい。
だいすけお兄さん舞台の大阪行きも今回諦めた身でありながら、私の優先順位はどうなってるんだとも思うんですけど、藤田作品大好きなんですよー、大好きな台詞が生できけるんですよー、しかも四季だなんてクオリティーも信頼できるしー。
ふりかえる昨年。
楽しみで仕方ない来年。
そして、今年。
長く応援してきた人を万感の思いで見る年になるんだろうなと思っています。