M1.ハレルヤルーヤ

「ジャニーズの曲みたい」とは一聴時の感想。

ただ、曲はジャニーズっぽいけれど、仕上がりはジャニーズとは異なり、あくまで端正に歌われている。

そこが個性。

ジャニーズならノリで歌いきるところをきっちり譜面通りに歌っている感じ。

といってもかっちりおさまっているわけではなく、その声量とのびやかな歌声が譜面以上のスケール感をうんでいる。

ラップはやっぱりこなれてないようには思うけど、そこは聞き手の先入観もあるかもしれないので。

さわやかかつ晴れやかな歌声が素敵です。

 

M2.Family

歌詞からしてらしさ全開の一曲。

家族の歌、感謝の歌、応援歌を言葉が上滑りせず伝えられる稀有な存在かと。

槇原敬之さんに声が似ていると感じる曲がたまにあるけれど、これもそう。

槇原さんの声はよりせつなくノスタルジック。お兄さんの声はあたたかくハッピー成分多め。

サビの歌詞が「お母さん お父さん おじいちゃん おばあちゃん」とくるのは、意味があるのかなぁ。

何気にお母さんが尊重されてるのか、単にア音の方が音が開くからという音的なことか。

その方がうたいやすいのは確かです。

気づくと口ずさんでいる率高し。


M3.笑って

これもらしさ全開の応援歌。

子ども達にきいてほしい言葉にあふれている、ご本人の笑顔ともリンクする一曲。

最後の「夢は叶うさ」で明るい未来を力強くさししめしてくれる。

「夢は叶う」という歌詞が何度も出てくるようでいて、最後の最後で出てくるところがミソだなぁと。

ただ、「夢は必ずしも叶わない」ことを知っている大人として思うところがあったりもするわけで。

そこのところはまたあらためて書いてみたいところです。

 

M4.ぼんたかたっか ぼんぼん音頭

すごくいいです!

とにかく歌声が多彩。表情のつけ方から何から達者だなぁと。

ただ歌がうまいというところを超えて、歌のお兄さんの真骨頂を発揮されてる感じかと。

プロのすごみがこの歌につまっています。

といいつつ、ひたすら楽しそうなところが素晴らしい一曲。

 

M5.Sunshine

ご本人が歌うのが難しかったという一曲。

力をこめて歌うより、力をぬいてゆったりうたうことの方が難しいというのは、言われてみれば確かに。

「ほっとけーきはすてき」とか難しいんでしょうねぇ。

試行錯誤の甲斐あって、気持ちの良い仕上がり。

口笛も素敵です。

 

M6.笑顔をあつめて

既出のため割愛。

誠実なこの曲→インパクトの強い次曲へのつながりがとてもいいと思います。

全体的に曲間が短いのも効果的。


M7.チーズばんざい

なんていうか、すごい一曲。

「ぼんぼん音頭」の達者なうまさとは違う、うまいのにひたすら無垢というある意味こわい仕上がり。

 

M8.ENJOY!ランドセル

楽しくかわいい。

長年きけるといいなぁ。


M9.愛したいひと
ランドセルのかわいらしさとはうってかわって、そのイケボな歌声を堪能する一曲。

曲順秀逸。

この歌声にはいっさい槇原さん風味がないんですよねぇ。いえ、槇原さんがイケボじゃないわけじゃなくって。

どの声が自然な歌声なのかなぁと思って。

情景が浮かぶ曲。

やっぱり私は横目が好きです、とっても。

 

M10.Hands

ブラスバンド風なのが応援感を高めている。

コーラスの重ね具合もあいまって、チアガールなんかもいたりしちゃいそうで、みんなが背中をおしてくれてるような感じがいい。

最後をかざるにふさわしい一曲。

 

ほんとは、やっぱり「さよならだよ、ミスター」もボーナストラックとかで入っていてほしかったとも思うのです。

多くの人にきいてほしい名曲だと。

レーベルが違うと難しいのかな。

あれ一曲で壮大さがあって完結してるとも思いますが。

 

あと、アルバムには入っていない「Special days」は歌声がキュートなアイドルっぽい1曲。

とってつけた感じですが、感想をかいていなかったので。

 

いろいろな歌がつまっている「歌袋」というタイトルにふさわしいアルバム。

最初見たとき、メイク濃すぎと微妙に感じたジャケットは、やっぱり通常版の方が好きですけど(クリアファイル大喜びです!)、中の写真はとてもかわいいです。

たくさんの人に届きますように!