８１ 『シング・ストリート 未来へのうた』
『シング・ストリート 未来へのうた』を観る。お気に入りの作品ほどなかなか観なくなるクセをどうにかしたい。とにかくいろんな人に見てほしい。誰もが通った10代の激しさと優しさ、儚さがこの映画にはある。主人公くんの成長がこれでもかと120分の中に凝縮されている。どんどん表情が良くなっていくし大人になっていく。そしてカッコよくなっていくのだ。周りのバンド仲間たちもなんともかわいらしい。やっぱりマネージャーの男の子がいいね。バンドを結成する映画なので、観た瞬間にサントラを購入した。それを聴きまくってから観るこの映画はたまらなく良い。女の子も主人公もどちらも幼い表情が残る。それでラストは最高に良いものになっている。
《解説》
「はじまりのうた」「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督の半自伝的作品で、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を、1980年代ブリティッシュサウンドに乗せて描いた青春ドラマ。大不況にあえぐ85年のアイルランド、ダブリン。14歳の少年コナーは、父親が失業したために荒れた公立校に転校させられてしまう。さらに家では両親のケンカが絶えず、家庭は崩壊の危機に陥っていた。最悪な日々を送るコナーにとって唯一の楽しみは、音楽マニアの兄と一緒に隣国ロンドンのミュージックビデオをテレビで見ること。そんなある日、街で見かけた少女ラフィナの大人びた魅力に心を奪われたコナーは、自分のバンドのPVに出演しないかとラフィナを誘ってしまう。慌ててバンドを結成したコナーは、ロンドンの音楽シーンを驚かせるPVを作るべく猛特訓を開始するが……。
監督：ジョン・カーニー
原案：ジョン・カーニー
サイモン・カーモディ
製作：アンソニー・ブレグマン
ジョン・カーニー
ケヴィン・スコット・フレイクス
クリスティアン・グラス
マルティナ・ニーランド
ラージ・ブリンダー・シン
ポール・トライビッツ
出演者：フェルディア・ウォルシュ＝ピーロ
ルーシー・ボイントン
マリア・ドイル・ケネディ
エイダン・ギレン
ジャック・レイナー
撮影：ヤーロン・オーバック
編集：アンドルー・マーカス
ジュリアン・ウルリッチ