74 『ローガン』   2017 米

 

 

『ローガン』を観る。単品の作品と観れば、最高に面白い。戦い続けたウルヴァリンの最後の作品に相応しい。が、シリーズとしてはなんとも微妙だ。これも何もかも、『フューチャー・アンド・パスト』で歴史を変えてしまったからだ。わけがわからないではないか!作品として最高といえど、ド・定番の強いオッサンが小さな女の子を守る話。それをこれだけ面白くするのは、ウルヴァリンの存在感。そしてローラ役で映画デビューのダフネ・キーンのなんとキュートなことか。もちろん、プロフェッサーの存在も忘れてはいけない。さてさて、これがX-MENシリーズの時系列の終着地点だとすれば、歴史改変からここまでの説明をしっかりとして欲しい。活気あふれたプロフェッサーがどうやって年老いたのか、他のミュータントがどう消えていったのか…。

 

《解説》

「X-MEN」シリーズを代表するキャラクターで、ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリン/ローガンを主役に描く「ウルヴァリン」シリーズ第3作。不死身の治癒能力が失われつつあるウルヴァリンことローガンが、絶滅の危機にあるミュータントの希望となる少女を守るため、命をかけた壮絶な最後の戦いに身を投じる様を描く。ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。監督は、シリーズ前作「ウルヴァリン:SAMURAI」も手がけたジェームズ・マンゴールド。プロフェッサーX役のパトリック・スチュワート、物語の鍵を握る少女ローラ役の新星ダフネ・キーンが共演。

 

監督:ジェームズ・マンゴールド

脚本:マイケル・グリーン

    スコット・フランク

    ジェームズ・マンゴールド

原案:デヴィッド・ジェームズ・ケリー

    ジェームズ・マンゴールド

原作:『オールドマン・ローガン』

    マーク・ミラー

    スティーブ・マクニーブン

製作:ハッチ・パーカー

    サイモン・キンバーグ

    ローレン・シュラー・ドナー

出演者:ヒュー・ジャックマン

     パトリック・スチュワート

     ボイド・ホルブルック

     スティーヴン・マーチャント

     リチャード・E・グラント

     ダフネ・キーン

音楽:マルコ・ベルトラミ

主題歌:ジョニー・キャッシュ

     『The Man Comes Around』

撮影:ジョン・マシソン

編集:マイケル・マカスカー

    ダーク・ウェスターヴェルト

 

公式サイト

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