そう言えば、ずっと書こうと思って書いてなかったことがありました。
国立大学と私立大学の学費の差は税金。私立の学費は2000~5000万で、私立にも助成金が入ってるから、学生1人あたりにかかっている費用はこれを更に超える。国立では学生を1人医者にするのに税金が数千万円~下手すりゃ1億円投入される。
みたいな言説ってありますよね。もはや都市伝説ですね。私はこれは間違った言説だと思っています。
簡潔に結論をまとめると、学生の教育にお金がかかっているのではなくて、研究費用と病院経営の赤字を埋めるためにお金がかかっているのです。私立はその補填予算を学費に転嫁しているわけです。
1台数千万円もする最新の解析装置は学生のために購入されたり使用されたりしません(体験実習とかでチョロっと触らせてもらったりはあるけど)。最先端の研究・開発のためのものです。
学生1人あたりの教員数が多いのは、医学部の教員は研究だけでなく診療を行う医師だからですね。
もちろん、解剖実習用ご献体の保管費用や実習のための人件費は少なからずかかっていて、人文科学よりは割高でしょうけど。まあ比較の問題でしかないと思いますね。
年寄り医学生に高額の投資が行われるのは非効率、非合理的というのは本質を見ていないんじゃないかな、と思っています。同じ能力・志の高さなら若い方を選ぶ、そりゃあそうかも知れませんが、人間は千差万別、1人1人全然違います。
少なくとも私は、楽してお金を稼ぎたいが為に医者になることを目指す現役生より、世のため人のために身を粉にする覚悟を持ち、人生経験を活かして患者さんに寄り添うことができるオッサン受験生(自分)の方が選ばれるべきだと思って受験しました。
現役生は若いが故に、どんな動機で入ろうが変化・成長の余地があるという考え方も好きですけれど。
30代大卒医学部再受験の記録
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