いつも暴れん坊のM君。




スポーツ好きで、頭の回転は早いが、ちょっとした事がきっかけですぐに「キレて」しまう。





気に入らない事があると、教室を脱走してしまう事も。

2回に1回位の割合なのでなかなかです(汗)





お母様はレッスンにいらっしゃらないけど、何かあれば報告してるので状況は知っています



家でもすぐにキレるそうで………





「もう先生キライ!!!」



の言葉も何度か聞いております、、、



  



でも、そこそこ練習はしてきてくれます。

進度も順調なほう。






まぁ、、、注意するとキレてしまうので、とりあえず弾けたら合格ですが。


本当は曲のタイトル通りにイメージして演奏したり、体の使い方なんかも指導したいのだけど。


(ま、まだまだ時間がかかりそう💦)







先日も些細なことで、「キレて」しまいました。

その時は、ピアノをテキトーーに弾いたり、ピアノを雑に扱う行為をしました。





ピアノに限った事ではないけれど、物にあたったり、雑に扱う事はやってはいけない事です。





私は感情的に怒る事はないが、この時ばかりは本当に悲しくなって、



「M君。先生は今とっても悲しい。M君は今、やってはいけない事をやっているんだよ」








5分位、、、

でしょうか。

その後お互いに沈黙です。





私は彼から


「ごめんなさい」

が聞きたかったのかもしれないし、さっきはテキトーーに弾いた曲を、今度はちゃんと弾いてほしかったのかもしれない。




何を望んでいたか、自分でも分からないが、、、







ただ、いつもはテンションMAXでレッスンしてる私が、この日初めて沈黙したので、彼なりに何か察した目をした(……ような気がした)ので、








「M君。先生、本当はM君が優しくて、物を大事に出来る子だって知ってるよ。先生はM君を信頼してるんだよ。M君が先生嫌いでもいい。でも先生はM君の事好きだから」







この言葉に嘘偽りはありません。






産まれたばかりの妹をとても可愛がっている事。

目標に向かって一直線になれること。







1週間に1度しか会うことのない生徒だけど、いいところはちゃんと見えてます



 


レッスン中に誉めてもぜんぜん喜ばないM君。
(子供扱いはウザイ!!的な感じです)





だけどこちらが真剣に伝えようとしてる事は、受け止めてくれてるハズ。


そう信じて、手を握りながら彼に伝えました。







時にはこういったアプローチの仕方も必要なんだ、、、

そうする事で、私も子どもに歩み寄る事が出来る。







今すぐ彼が変わる事はないけれど、ピアノで得た事は、少しでも何か人生のプラスになってほしい。



そう願うばかりです。










今日はM君のレッスンの日でした。


いつもなら、レッスン終わったら凄い勢で走って帰っていくのに、今日はレッスン終了後もなかなか教室から出ませんでした。


教室に置いてある絵本を読んだり(……どうみても眺めてるだけでしたが笑)





「あら、M君。まだ先生と一緒にいたかった?!」







返答は無言でしたが!!







どんな形でも、本心のアプローチは大事です。