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猫と 散歩と 少しのパンさえあれば


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わたしは 生きていける。











電動自転車を購入して

一週間も経たないその日の朝、


わたしは、いつも通り

ギリギリの時間まで

子ねこちゃんを見続けた後、


仕事に行くため

慌てて部屋を出た。


一段跳びにマンションの階段を

文字通り走り降りていくと、


掲示板から大きな赤い文字が

眼に飛び込んできた。







わたしは驚きのあまり、

最後のたった一段で

危うく捻挫をしそうになってしまった。


だが、

一瞬にして

わたしの脳が指令を出す。


「その捻挫にかかる費用があれば

 どれだけ良質な生活を

 子ねこちゃんに

 させてあげられることか❗️」


途端にわたしの体から

ねんざ虫は逃げていき、


その掲示板の前に

ポカンと口を開けたまま

突っ立っているわたしがいた。


こんなことがあるのだろうか、、

こんな夢のようなことが、、

こんな都合のいいことが起こるなんて、、




「あ〜ら、おはようございます!、、」


ビクンとしてその声に振り向くと、

あの、わんわん息子さんのいる

岩田さんがエプロン姿で

両手にゴミ袋を持って立っていた。


そして満面の笑みで、

勝ち誇ったように教えてくれたのだ。





「このマンションはペット不可の為

 、、、、、、、、、の方は、退居を

 お願いいたします。」


という文書を掲示したところ、


21世帯のうち、15世帯の方々が

退居する旨を

管理会社に伝えてきたそうだ。


(わたしはまだ

 連絡をしていなかったので

 わたしを含めると16世帯となる、、)


そのことは大いにオーナーを

困らせることとなり、

結局ペット可に変更したらしい。


最後に岩田さんは

ケラケラと

口を大きく開けて笑いながら


「でもさー、みんな息を潜めるようにして

 飼ってたわけだからさー、

 結局今まで通りに生活すれば

 何の問題もないのよねー、、」


確かにそうかも知れない。


しっくりはこないが、

そういう考え方もある。


皆、このことを知っていて

生活をしていたのだ。


だが、

わたしは、、

知らなかった、、







つづく







ここまでお読みいただき

ありがとうございます、、、



ペコリ←おじきです




この話は順不同にでると思います。


ご了承いただけますと幸いでふ。


*文と写真の時期は一致しておりません