昨日は 粗大ゴミの日
二人共完全に忘れていたのだ
:出ていませんよ~~
その声に驚いたと同時に 動く動く・・・
本棚 机 椅子 ファンヒーターを出し終え
:お待たせして申し訳ありませんでした・・・
収集車の方々にお詫びする
二人共 どうして収集車が門の前で止まったのか
分からずにいたのだからどうしようもない
情けない・・・
さて 私達と違って 立派な方との出会いがあった
場所は自宅から車で10分程の所にある鰻屋
中に入ると満席
すると すぐ側から声がかかる
:合い席でよかったら ここに座ったらどう♪
入口傍の4人掛けのテーブルにお婆さんが一人
お言葉に甘え 向かいに二人並んで座る
見ると 鰻丼を召し上がっている
この方 なんと95歳
一週間に一度 この店で鰻を食べているとか・・・
:息子が小学校3年の時 主人が亡くなって
それから生活が一変して 私は朝早くから
夜遅くまで働き続け 二人の子供達は愚痴も言わず
頑張って勉強して大学をでて社会人になったんですよ
一人でテレビを見ていたら三重高校が勝ってねぇ・・・
95歳になるけど 毎日運動のために買い物に行き
その時はリュックを背負い5kgぐらいは大丈夫
手には2kgぐらいは持てるよ♪
ご挨拶したら ご自分の事をお話になったのだが
話し方と言い 鰻丼の食べっぷりといいあっぱれだ
先に席を立たれる時に 帽子を被っていらしたので
:とてもお似合いですよ 素敵ですよ
と申し上げたら 嬉しそうな笑顔で
:ありがとう・・・貴方達も私より長生きするように頑張りなさい
主人と私 お婆さんが店を出て行かれた後
顔を見合わせて言ったのは
:無理だね・・・
昨日の粗大ゴミだって 二人共忘れたくらいだから・・・