さて・一昨日からの懸案事項である屋根の漏りを見るために3階へ上がってみた。

作業用つなぎに作業用ブーツ・軍手のフル装備。
非常に汚いし3階には梯子もなく、すんなり上がれないから体中を使わねばならないだろうから。

2階の非住居スペースに行って叔父や叔母が始末に困って置いた古い椅子や木製農機具に足をかけて、昔は梯子でもかかっていたかな、という感じの2階の天井=3階のスノコの切れ目から3階へよじ登る。

雨漏りは2箇所。
ひとつはいつも雨漏りしている、手前の天窓周辺。
2階の階段を上がったあたりの板の間に漏ってきている。
以前から置いてあったバケツがあふれていたり、新しく漏れている個所があるけれどみな天窓と屋根の継ぎ目から持っている様子。
ガラスと木枠の間をパテ埋めしはじめたけれど、どうもそこから漏っているのとは違うようだとわかり、中止。
もう少し外側、天窓の縁の周りから漏っている。
これは天気の良い時にガッチリとシリコンコークででも埋めない限りどうにもならなそう。
バケツを増やして床にいらないタオルシーツを敷く。

奥の、今回1階の寝室まで雨が漏ってきた原因の場所まで行く。
これも天窓のところで、天窓のガラスが割れて、むき出しの雪からどんどん水が垂れて来ていた。
雪を下からつついてもガチガチで崩れない。
応急処置でいいから、と自分の仕事場を探してプラスチックのボードを見つけたので、それを窓をふさぐように打ち付ける。
本当は透明のアクリル板がどこかにあったように思うんだが、探しても今回はみつからなくて残念。
ボードの下の方からやっぱり水は伝って中に漏ってくるので、そのあたりにバケツをずらっと置いておく。

自分はガテン系陶芸家であるので簡単な大工道具も浴室用の油性パテも釘もパッと出るし、沢山バケツを持ってるのも幸いだ。
(車が出せない=ホームセンターにはいけない=家にあるものでやらなきゃならない。)
そしてTVセットの大道具や吹きっさらしのコンクリート工場で女工をやっていたことがあって汚い場所も荒い仕事も慣れているし、まず「どうすればこの雨漏りを止められるか」考えられる程度の経験があるのも幸いだ。
さらに六本木の展示前みたいに体が思うように動かせないのではなく、以前の結構身軽でパワフルな自分を取り戻しつつある今で良かった。
1月のうちだったら3階まで上がってこられなかっただろう。

大体において、屋根に大穴があいたり屋根が崩れたりという深刻な事態でなかったのが一番幸いだ。
天窓のあたりからだけ漏っているのを確認する前には事態が悪かったらプロに頼まなきゃならないなぁ、と思っていたから。

文に書くとこれっきりの作業だけど、何度も1階と3階を往復し必要な材料や道具を取りに仕事場に行き、不自然なポーズで上を向いて釘を打ったりするのは時間がかかって、結局半日以上が費やされてしまった。
陶芸の作業はこれから。
ちょっと休んでからね。