あまりにもプレハブの仕事場が寒いし汚ないので、母屋に作業場所を移した。

日があるうちは縁側で、日が落ちたら並行移動してブルーシートを敷いた和室に。
日があれば縁側はかなり暖かいので暖房がいらず、明るいから細部も見やすく快適です。
和室に入ると障子が東山魁夷のアトリエみたいでちょっとステキ。(規模が違いすぎますが・笑)

縁側に座っている時にお膳に座蒲団なのが足腰に負担がかかるかもしれない。
ホームセンターで小さい机と椅子を買って来ようかな。

暖かいとか明るいからとか以前に生活スペースと制作スペースがつながっているのが私は気分良い。
作業中にトイレにいくのもお腹が空いてなにか食べるのも気持ちが途切れなくて良い。

本当は仕事場のなかに何もかもがあるような生活が好きなのだ。

私が渡り歩いた世界11ヵ所の滞在制作プログラムのスタジオの中で、もっとも気に入っていた作業場はアメリカのネブラスカ州のビーマスという団体で使わせてもらった体育館のように広いワンルーム。
バスルームもキッチンもロフトのベッドルームも全部ひと部屋のなかで、朝目が覚めたら作りかけの作品を見下ろし、作品を見ながらご飯を食べて、疲れたらベッドにはい込む。
いつもいつも自分の作品と制作に埋まり込んで過ごせてとっても幸せだった。
いつか自分の仕事場が建てられるなら、あのスタジオみたいにしたいなあ。