他の参加者もさすがに「え~、感謝したりするのはいいことじゃないんですか?」と問いかけてるのにもたまちゃんは「感謝なんて、口に出して言えるようなものは本当の感謝じゃない!」と言い切って質問者を絶句させていました。
なんかこう、みんなシラ~っとした感じになっちゃったところに、おもむろにたまちゃんが「それじゃ、時間ももったいないし、倍音声明しましょうか?」と言う。

「お話」を聞いているだけじゃあまりにもつまらないので、それはそれで私は喜んだ。
人数がたまちゃんを入れて5人という少なさなので、5人がサークルを作って座った真ん中に仏教の「おりん」(鐘)を置いて、倍音効果を高める。
成瀬先生の倍音声明ワークでもそうだったように、最初はう・お・あ・え・い・をみんなで同じ音を発声、ひとしきりやってから今度はみんなで順番に違う音を発声。
中心に置いた鐘が良い効果を出していて、鐘自身もキーンキーン音を出して、4人なら4人なりに(たまちゃんは発声せず)良い倍音になっていた。

最後にたまちゃんがアレンジしたという私たちが倍音声明をしているところにたまちゃんが般若心経をかぶせる「般若倍音MIX」というのをやる。
通常5回くらいたまちゃんが般若心経を繰り返して唱えます、という事で始める。
最初の倍音声明の時もたまちゃんは発声の合図の鐘を鳴らしたりするために自分は発声していなかったので、参加者4人にたまちゃんの読経が加わって、音としては厚くなる。

普通の倍音声明との違いを一生懸命五感を開きながら感じていると、ふっ・とたまちゃんの読経が途切れた。
しかし、声明ストップの鐘の合図もないのでそのまま続ける。
しばらくして、合図の鐘で、みんな黙想。

倍音声明は本当に体が楽しむ行というか、行為なので私は先ほどの「座談会」での不完全燃焼な気持ちは忘れて、単純に楽しかったな~、とリラックスしていた。
すると。

おもむろにたまちゃんが、

「今、実は般若MIXをしながら『皆さんの中を勝手にリーディングして見させてもらった』の」
と・言いやがった。

なんだとぉ~!!!!!!!!!
そんな話、一言も聞いてないよ。
そんなこと、許されるもんなんだろうか。
こっちは倍音声明を懸命に一心不乱にやっていて、心も思考も全開放になっているわけじゃないか。
そこに、いくらできる能力があるからって「勝手に」入り込んで人の中を見るなんて、泥棒以下じゃないだろうか。
失礼すぎる、と思った。

とはいえ、(えぇ~っ!!)とこちらが内心不快感MAXになっていて言葉も継げないでいるところに、どんどんたまちゃんは話を続ける。

「今日はなんだかすごく深く入っちゃって、何年分も見ちゃったらしくて、凄く疲れて途中でできなくなっちゃった」だそうで。

で、「勝手に見た」それぞれのことを、さらに勝手にどんどん話す。
友達の付き合いで来たらしい女性には「あなたはちゃんと強い気持ちも感受性もあるんだと思うんだけど、そういうのが奥に隠れてしまっていて前面に出ていないからもっと出した方がいいです」とかなんとか。(私は洞察するに・この人はこの勉強会が乗り気でなかったのでそういう風に気持ちが閉じてたんじゃないかと思うんだけどね)
もう1人のノリノリで来た方の女性には「大変チャクラのバランスが良くて、でもちょっと自分の考えに凝り固まることがあるようなので、「耳を使う」「音を聞く」訓練をするといいと思う、散歩の時に自然の音に耳を澄ますとか、、、」と言う助言。
言われた女性はそれなりに嬉しそう。

で、私の番になったら、凄く言いにくそうな感じで
「え~とぉ、たこさんは、すっごく『チャクラ系』っていうかぁ~、「不安」が感じられてぇ・・・」とおっしゃる。
ほー、私は「周りに不安を巻き散らかして迷惑」な『チャクラ系』ですか、上等じゃねぇか!
「えぇ~、『不安』?私、自分の人生の中でかなり今は安定した精神状態にあるんですけど??」と聞き返してみる。
たまちゃん、言葉を続けて「瞑想とかじゃなくて、もっと体を使うことをした方が良い」。と。
「えぇ~??私、毎日じゃないけど3日に2日は朝に1時間走ってますけど、それでも足りないですか??」と、突っ込んでみる。
たまちゃん、なんか意外そうな顔をして「え、じゃあ、写経。写経がいいです。ちょっと瞑想は横において、期間を区切って写経してみて下さい」という。
なんで写経?私は瞑想のテクニックの整理に来たのよ!!なんでそんな「作業」させんのよぉ~!作業なんて陶芸で散々やってるわ~!!!と「ご神託」にものすごい不満を感じる。
しかし、気を取り直して、
「確かに、『不安』と言うなら何か月も仕事で自分の制作ができていないから、『不安』があるとしたらそこです。頭でっかちにならないで手を動かせ、ということかもしれない。写経は作業っぽい行なので、写経からスムースに自分の制作に入れるように、そういうなら、写経してみます。」 と なかばムッとして言った。
その、ムッとしているところに常連のおとなしそうな女性が「・・・・・やってみればわかるわよ・・・・・・・」などとのたまうのでさらにムッとする。

な~んか、1日つぶして参加費かけて、最後はムッとして終わりかい?!
釈然としないっ!!!!
勉強会はそれで終わり、という事になって希望者は呑みましょう、となったが2人組は早々に「遠いから」と帰る。
私はあまりにムッとして釈然としなかったので、やめときゃいいのに常連の女性とたまちゃんと3人で呑みに行きました。
いや,呑んだらちょっとはたまちゃんもほどけてきて、こっちと同じ立ち位置になってくれるのかな、と思ってさ。

・・・・・・いや、ぜ~んぜん。
呑みに行ったら話題は常連の女性とたまちゃんの共通の知り合いの困ったことになっている女性の話がほとんどで、たまちゃん自身は自分からほどけて楽しそうにしたりもしない。
困ったことになっている女性の現状があまりにも自分でどんどん困った状態になっているので、思わず聞いていて私がちょっと口を尖らせたら、たまちゃんがジト~っと私の様子を観察していた。嫌だったね。(笑)
たまちゃんが唯一ノッて食いついてくるのは上江洲先生の勉強会の話で、どうしてもたまちゃんは上江洲先生を「教祖様」認定したい様子。
私が話したことの言葉尻をとらまえて「ね、やっぱり勘違い教祖でしょ?」みたいに話を持っていきたいみたいなんだけど、それは、上江洲先生を批判したいなら1度でも本当に上江洲先生の勉強会に行って、自分の目で見なきゃ。
それをしようとしないで、私が上江洲先生の勉強会でちょっとどうかな?と思ったところだけバクッと食いついて持っていこうとしちゃ、ダメじゃん。
それはたまちゃん、「探究」「分析」には程遠い、自分の聞きたいことしか受け付けない「自分への盲信」じゃないですかぁ?

いやぁ~、入った居酒屋も不味かったしたまちゃんはスモーカーだから空気も悪かったし、終電の1本前で切り上げて帰った。
ものすごい消化不良と不愉快な感じ、不健康な後味を抱えながら。