雪があがって眩しい陽射し。
先日ほどいた紬と昨日ほどいた絹の袷を、意を決して洗う。

ほどいた紬は完璧にバラバラなので、気楽。
「エマール」で水洗いして、生乾きのうちにアイロンがけ。
布に戻すと本当に薄くて、どんなものにリメイクすればいいのか思案中。

絹の袷は袷のまま「衽」(おくみ)と衿を外して、表地と裏地がバラバラにならないように要所要所を下縫い。
「なるべく解かないで形にする」を採択したから。
ただし最初から裏つきをやるのはかなりハードル高いみたい。
でも、先日リメイク用に買った着物が何の不足もなく着られるので、その袷しか壊せる着物がなかったのでした。

一番汚れていて使わない衿を試しに洗ってみる。

なんだ、縮まないじゃないか!!(@_@)


風合いの点で生乾きにアイロンより、八分乾きくらいでスチームアイロン(!!)をかけるとシャリっとして良いのを発見。
裾40㎝くらいから2つに切ったのを洗う。
下縫いのお陰か表地と裏地もどちらかがヒキツレることもなく、洗い上がる。

昔ネットで安物買いして、地味で垢じみていてどうにも袖を通したくなかった青い袷がスッキリ。
絹のいい香りが漂う。
切っちゃったけど、この着物は絶対喜んでる。(*^^*)
袖をドルマン風に裁って衿を開けて、前身頃と袖下を縫ったらズボッとしたワンピの形になってきた。

気がついたらお昼もそこそこに、晩酌も忘れてやっている。
気持ちが途切れるからご飯もお風呂も面倒臭い。

ああ、この没入が「作る」なんだよね。
陶芸では最近ここまでの没入が来なくて、いや 没入以前に何もビジョンが浮かばなくて。
だけど、この没入が出来るなら 、私は大丈夫、なんだろう。


それにしても昨日と今日で物凄い量の「対話」を絹布としたわ。
もう着物の水洗い、リメイク前提なら怖くないかも。
似合わない着物は洋服にしてもあんまり似合わないかもしれないけど、着物の命を頂いたから、頑張ってみる。