岐阜→四日市→京都→石山→津 へと美術館や展示を繋いでぐるぐるまわる1人旅。

旅って移動ばっかりで生産性がないからか、気忙しいのに暇な感じ。

四日市で一泊した朝、ホテルの周りがすっきりした道路なので、暇だしついに作業着にブーツという出で立ちで走り始めた。
走っていくとかなり立派な神社と公園に遭遇し、お詣りして公園をぐるぐる周り、四日市駅周辺の車道二車線分はある広々した歩道を走る。

思えば台湾で朝ランした時もシューズが作業靴だったのが気になっていた。
これからは旅行鞄にさっと突っ込める柔らかいラン・シューズを持とう、と決意。

走り終わりシャワーしてチェックアウトしてもまだ、人との待ち合わせ時間に余裕がある。
駅周辺のビルの中にABCマート発見。
飛び込んで柔らかい素材のシューズを探し、無事に購入。
思えばこれが私にとって初めてのラン用シューズ。
山梨でも東京でもウォーキング用のシューズで走っていたのです。
だって、自分の人生に「走る」なんて事が訪れるなんて夢にも思わなかったからね。

昨晩は石山、といいつつ駅から10分は歩く「晴嵐会館」なる年金事業で建てた半民営みたいな施設に泊まった。
「フロント」は足を引きずっているおじいさんのガードマンさんひとり、エレベーター無し、で一瞬心配になったけど清潔で静か、古いけど。

ガードマンのおじいさんに「私、明日朝に一度散歩に出ますけど」と声をかけたら、左に行けば琵琶湖、右に行けば石山寺あたりまでいけますよ、と親切に教えて頂く。

朝起きてみて路面は濡れているけれど雨はあがっていたので、新しいシューズを下ろす。

本当にすぐに琵琶湖 湖畔になって、湖の周りの遊歩道を走る。
さすがに湖、本気ランナーが次々と抜いていくのを楽しく見送る。
山梨でも東京でもロードだから走っている人に会わなくて時々淋しいんだもん。
湖周りに設置された「外来種魚リリース禁止」の幟と外来種魚用生け簀ボックスやら、
大津城の礎石として使われた石仏群がお祀りされた祠やら、
湖のゆったりした風景と共に楽しく眺めながら、走る。

こりゃ愉しい。
旅ラン、これから旅の楽しみのひとつになりそう。