私は自分でも随分変わったな、と思う。

大学院時代に大きな作品がうまく設営できなくて困っていたら人が集まってきてワイワイ言いながら助けてくれたりした時、
私は人に迷惑をかけている罪悪感とうまく出来なかった恥ずかしさで、悔し泣きしてしまったりした。

あの時ワイワイ助けてくれたのは韓国人留学生軍団で、彼らは私が涙をこぼしているのを不思議そうにみていたけど、(彼らは私が乙女だからだと思ったらしい)
あの頃あの時は、そういうシチュエーションは心がToo muchになってしまったのだ。

あの頃は本当に素直に人に任せたり頼ったりが出来なかった。

今日は作業終了後にベタベタの手を謝先生が丁寧にシンナーで拭ってくれたりするのまで、ニコニコしてやってもらってしまった。(笑)

私はここでは言葉が解らないし自分の本拠地でもないので、どうしても人に助けて貰わないと進まない。
台湾にいることで、自然と人に頼るという苦手な分野を学ばせていただいている。

人を頼る事はとりあえずでも人を信じてみる、心を開くって事なんだね。

自分のやり方にこだわりすぎて他の人の提案を受け入れられなかったりしたのもすっと受け入れられるようになり、
逆に相手がこだわっていても自分のやり方のが良いと判断したら、強気でやって見せて納得させたり、

こうして文にしていると簡単なのに今まで心がかなり葛藤しないと出来なかったことが 出来るようになった。(T-T)
こういうことが苦手だったから団体行動やチームで仕事をするのが異常に苦痛で、会社に入らず「ひとり」で出来るゲージツカになったのだ。
それが何の因果かこうやって他人の手を借りないと出来ないようなことに魅入られて、学びはやってくる。

作業がうまくいったのも、みんなニコニコ楽しく「作り上げた」感じになったのもハッピーだけど、
自分が柔らかくなってきたのが実感できたのが とっても嬉しい。
これからは妙な罪悪感もプレッシャーもなく、大きな作品のプロジェクトやチームの仕事を視野に入れられると思う。

ありがとう、台湾。