今、成田からリムジンバスに乗って都内に向かってます。

今回の台湾滞在では3日ごとに窯詰めする日程にしたら忙しくて、全くどこかに遊びに行く隙はありませんでした
しかも作品がなかなか思うように焼き上がらず、心の余裕ゼロ。
遊びになんか全然行きたい気分にならなかったですね。

なにしろ16年ぶりに作品に釉薬を使ったので、釉薬がなかなかコントロールできなったです。
一窯ごとに釉のかけ方を変えたり釉薬の下や上に違う金属を塗ったり、違う釉薬を上からさらに霧吹きしたり、試行錯誤の日々。

、、、こういうぶっつけ本番の態度って「作品を『大きいテストピース』化する」って言うんだけどね。(~_~;)

なんとか最後の方にはだんだん狙った感じの焼き上がりになって、一昨日焼き上がっているパートだけ組んでみたら、各種試行錯誤による違いもなんとなく馴染んでひとつの作品として成立してくれて、とりあえず安心。
しかし最後の作品の一番目立つパートの焼成には時間切れで、窯だしは立ち会えないで、後ろ髪を引かれる帰国になりました。

最終設置にまた11月か12月にまた渡台なので、今回の帰国もやりかけの制作の途中での一時帰国の気分です。


なんだか「出掛けた」「戻ってきた」みたいな感覚がどんどん薄くなる。
もう鴬歌は「町内」って感じになってきて、昨日町を歩いていたら自分のあまりの馴染みっぷりに笑えてきてしまった。
これから世界中に私の「町内」が増えていって、どこでもビーサンでベタベタ歩いていって、頭をスカスカにして、土にまみれて作品が作れたら嬉しいな。

もちろん日本でも、ね。