結局その日アリーナはスタジオに戻って来ず、イヴァンは不貞腐れながらも自分のパッキングを進めていた。
晩も深まってそろそろ仕事をやめようかな、という頃に沈黙に耐えられなくなったらしいイヴァンが私に雑談をしに来た。
イ「今日、アリーナがすごくナーバスになっちゃってさぁ~、君は聞いてた?」
私(聞いてたもなにもあんな大声・笑)「聞いてた聞いてた。」
イ「全く、アリーナは頑固だからさぁ」
私「まぁ時々ちょっとだけbossy(人を従わせようとする)だよね」
イ「そう、bossy!」
私「でも、私はアリーナの気持ちもわかるからね」
私「みんなが自分に優しく親切にしてくれようとしているのは解るんだけど、話がどんどん雪だるまみたいに大きくなっちゃって、それで最後は全然アサッテの方向に行ってしまうのよ。
凄くストレスフルだよ。
私も言葉がこんなだから、たくさんそういう経験をしたよ。」
イ「・・・・んん~、君の言ってることは解るよ」
私「アリーナは1人でやってみたかったのよね。
あなたのやり方は賢くて速いんだけど、彼女は自分のやり方でやりたかったのよね。
どっちが正しいとかじゃなくて。」
イ「・・・アリーナがbossyっていうなら俺だってそうだ。
俺はいつも俺のやり方でやりたいんだ。俺のボスは俺だ。」
私「私だってそうだよ。アーティストはみんなbossyだよね。」
イ「いや、アーティストが・っていうんじゃなくて・・・・人間はみんなbossyなんだ。
みんな自分が自分のボスだ。・・・・・」
ちょっとイヴァン!!
あんたこの前アリーナに
「俺はいつでも俺のやり方でやる、立ちはだかる奴がいたら容赦しない、叩き潰してやる」
って言ってたって聞いたんだけど?
なにを急に「学んじゃって」るの??オバちゃん嬉しいじゃない。(笑)
もう我慢できなくてニヤニヤしながらついに言ってしまった。
「あなた達は す ご く 面白い!
全然反対の様に見えたりも、陰陽の様に補い合うような感じの時もあるけど、凄く似ている部分もあって、そういうときには激しくぶつかったりしてるけど、お互いがお互いで学んでいるような感じがする。
良い組み合わせだよね。
ホントに、とっても面白い!!」
これを聞いてイヴァンは思いっきり苦笑いをしていたけどね。(笑)
この後「あなたはこのプログラムで色々苦情もあるとは思うけど、これがトルコとかアルゼンチンみたいなあんまり英語の通じない国ならもっと大変だよ」とか
「あなたはケン君が英語ができない・陶芸のスキルが無いってイライラしているけど、英語ができて陶芸もわかってるけど素直に私たちのことを助けてくれないアシスタントよりずっと良いよ、そういうアシスタントってたくさんいるよ」
などなどと・普段イヴァンについて残念だと思うことをちょっとずつ話したり、。
イヴァンも「俺は(勤めている)大学から今回「リサーチ」ってことで資金をもらってきているんだ。
ここでプラン通りに作品ができて展示ができなきゃレポートが書けないんだ。
君たちみたいにただ来て楽しかった、じゃ済まないんだよ。(なんて失礼な!!!笑)
妻子だっているし、生活だってあるし、失敗できないんだよ」と自分のプレッシャーの話をしたり、随分しみじみと突っ込んだ話をした。
最後の最後だけど、けっこう心が通じた感じがした。
晩も深まってそろそろ仕事をやめようかな、という頃に沈黙に耐えられなくなったらしいイヴァンが私に雑談をしに来た。
イ「今日、アリーナがすごくナーバスになっちゃってさぁ~、君は聞いてた?」
私(聞いてたもなにもあんな大声・笑)「聞いてた聞いてた。」
イ「全く、アリーナは頑固だからさぁ」
私「まぁ時々ちょっとだけbossy(人を従わせようとする)だよね」
イ「そう、bossy!」
私「でも、私はアリーナの気持ちもわかるからね」
私「みんなが自分に優しく親切にしてくれようとしているのは解るんだけど、話がどんどん雪だるまみたいに大きくなっちゃって、それで最後は全然アサッテの方向に行ってしまうのよ。
凄くストレスフルだよ。
私も言葉がこんなだから、たくさんそういう経験をしたよ。」
イ「・・・・んん~、君の言ってることは解るよ」
私「アリーナは1人でやってみたかったのよね。
あなたのやり方は賢くて速いんだけど、彼女は自分のやり方でやりたかったのよね。
どっちが正しいとかじゃなくて。」
イ「・・・アリーナがbossyっていうなら俺だってそうだ。
俺はいつも俺のやり方でやりたいんだ。俺のボスは俺だ。」
私「私だってそうだよ。アーティストはみんなbossyだよね。」
イ「いや、アーティストが・っていうんじゃなくて・・・・人間はみんなbossyなんだ。
みんな自分が自分のボスだ。・・・・・」
ちょっとイヴァン!!
あんたこの前アリーナに
「俺はいつでも俺のやり方でやる、立ちはだかる奴がいたら容赦しない、叩き潰してやる」
って言ってたって聞いたんだけど?
なにを急に「学んじゃって」るの??オバちゃん嬉しいじゃない。(笑)
もう我慢できなくてニヤニヤしながらついに言ってしまった。
「あなた達は す ご く 面白い!
全然反対の様に見えたりも、陰陽の様に補い合うような感じの時もあるけど、凄く似ている部分もあって、そういうときには激しくぶつかったりしてるけど、お互いがお互いで学んでいるような感じがする。
良い組み合わせだよね。
ホントに、とっても面白い!!」
これを聞いてイヴァンは思いっきり苦笑いをしていたけどね。(笑)
この後「あなたはこのプログラムで色々苦情もあるとは思うけど、これがトルコとかアルゼンチンみたいなあんまり英語の通じない国ならもっと大変だよ」とか
「あなたはケン君が英語ができない・陶芸のスキルが無いってイライラしているけど、英語ができて陶芸もわかってるけど素直に私たちのことを助けてくれないアシスタントよりずっと良いよ、そういうアシスタントってたくさんいるよ」
などなどと・普段イヴァンについて残念だと思うことをちょっとずつ話したり、。
イヴァンも「俺は(勤めている)大学から今回「リサーチ」ってことで資金をもらってきているんだ。
ここでプラン通りに作品ができて展示ができなきゃレポートが書けないんだ。
君たちみたいにただ来て楽しかった、じゃ済まないんだよ。(なんて失礼な!!!笑)
妻子だっているし、生活だってあるし、失敗できないんだよ」と自分のプレッシャーの話をしたり、随分しみじみと突っ込んだ話をした。
最後の最後だけど、けっこう心が通じた感じがした。