3月11日。

3月11日。
この日をどう過ごすか。

とりあえず、朝起きてトイレに行った時にトイレットペーパーがあることや、そもそもトイレまで歩いていける足があることや、排泄している自分の肉体や、それを取り巻くすべての世界に自然と感謝の念が沸き起こった。

知り合いの画廊では去年の震災に関わる展示と祈りのイベントをやっている。
反原発運動に熱心な友人はデモに行った。
各地でいろいろな慰霊祭や集会も開かれている。

イベントなどに参加することも出勤日でなかったので可能だったが、私はひとりでこの日に向き合いたい気持ちだったので山梨にいた。
朝から山梨でも「防災大月」という防災放送が「14時46分になったらサイレンを鳴らすので黙祷にご協力下さい」と放送している。
昨日行ったスーパーでもレジのところに「午後2時46分に黙祷をご協力ください」と内閣総理大臣の名前の入った張り紙が貼られていた。

忘れないこと、復興をますます応援していこうと心を新たにすることは必要だが、TVやラジオの報道番組で辛い気持ちをことさらに作るのは、違うと思った。
私として・どうするか。

私は・私としては自分自身がバージョンアップして私の魂の輝きを大きくし、それが世の中に波及していくのが一番の貢献になるのではと思った。
ので・前からの予定でもあったがとことん前向きなスピリチュアル系DVDをメモを取りながら自分に落とし込めるようにじっくり観た。

別に狙ったわけでもないのだが、まさにDVDがエンドロールに入ろうとする時に、14時25分ごろに「防災大月」の黙祷の準備を即すアナウンスが流れた。
縁側に出て、窓を開けて、正座して心を集中させて祈った。
黙祷の合図のサイレンがけたたましくて集中が難しかったが、サイレンが鳴り終わってもしばらく東北の海をイメージし海面からたくさんの光が天に登っていくイメージ・その光が集まって瓦礫の原や福島第一原発を包むイメージ、美しい緑の畑や風に木立を揺らす木々、乱れ咲く花のイメージを祈りに乗せて送った。

祈りが終わったら虚脱して遅いお昼を食べて・外へ行く着物に着替えて、草履で車を運転して（！！人生初）買い物に出て、近くの山梨暮らしでの鎮守様に詣でた。

そんな・ますますあやしい人っぽく過ごした一日になった。