違和感を伝えることが出来るようになりました。


友人から和のたしなみの体験講座みたいなものに誘われていた。
とても興味があったので嬉しかったのだが、誘われたシチュエーションがちょっと微妙だった。
女3人で呑んでいて、(仮にAちゃんBちゃんとします)元々AちゃんがBちゃんに誘われていたのを、呑みの席でAちゃんがノリで「あー、たこちゃんも一緒にどう?」と声をかけくれたのだ。
その時Bちゃんは「えー、たこちゃん仕事じゃなかった?」というようなあまり気乗りしてるリアクションじゃなくて、ちょっと私は引っ掛かっていた。

詳細は近々にメールで、ということだったが、前日の午後過ぎても向こうからはメールも来ない。
これは呑みの席の話だしBちゃんも実は私は誘う気なかったかもだし、忘れてるな・と。
私自身少し疲れているし、あのノリの悪さを気にしないでガツガツ行きたいほど参加したい講座でもないような気がしたので、私も忘れたことにしようか、と思った。

しかし・待てよ、と心が。
相手が憶えていなくても、こんな話があって私が予定を空けていたことくらいは伝わっていい気がした。

で、「訊くだけ訊くけど・明日××の会に誘ってくれてなかったっけ?忘れていたら次の機会にまた誘ってね」とメールした。


そうしたら一拍置いたくらいでBちゃんから電話が来た。
開口一番、「たこちゃん、忘れてると思ったから~」。あ、ってことは向こうは憶えていたんだな。

以下、「たこちゃん、忙しくて疲れてるんじゃないかと思って」「花粉症だとダメだからそうじゃないかと思って」「山梨からじゃ大変かと思って」、、、、、。
一瞬私を思いやるかのような言い方だけど、それを私に連絡しなかった言い訳に使うのは、なにか違うと思った。

だから思っていた事を言った。
私はちゃんと憶えていたけれど、酒の席で出た話だから、私こそBちゃんが憶えていないんじゃないか、またBちゃんのノリが悪かったのも気になって私から連絡しにくかった、と。

Bちゃん、それを聞いて「いや、今でもたこちゃんが参加したいなら喜んできてほしいけど。」とは言っているが声のトーンがえらくどんよりして暗い。

聞いていくと、そもそも元々誘ったAちゃんがキャンセルしてきて、しかもBちゃん自身は講座の次の日にお稽古事の発表会で、発表会の立て看板や演目看板を作らないといけなくなった、と。
発表会でも自分の演目以外に司会を含めてたくさんの役をやるはめになっている、と。
聞いていたらとても人を誘って遊びの講座に出たりしている場合でない。
しかし彼女はこの期に及んでも「たこちゃんが参加したいなら来てほしい」を繰り返す。

そんなシチュエーションで行けますかいな!!(笑)

「もう電話はいいからやるべき事を済ませて、本番に備えて眠ったりお稽古してちょうだい」と言ってもしばらくは忙しくて疲れてる、というボヤキ。
そういえば彼女は前のお稽古事の先生にも頼られ過ぎて辛くなって辞めていたな。
いらないお世話かもしれないが、一人であまり抱えないように、断る勇気を持って自分を追い詰めない方がいいよ、と言って電話を切った。


つまんない話で失礼。
でも前の私だったらこういう場合、気を回して確認のメールもできなかったのでした。
私がこの件を忘れたことににすれば波風立たないから、と我慢したと思う。
でも、つまらないことでも我慢しないで表現してみることが出来るようになった。
つまらないことでも、私は私を蔑ろ(ないがしろ、ってこう書くのか。)にしないように、出来た。


明けて今日の昼も、八百屋さんで値札より高く値段を言われた時、「あら、値札は××円になってるから値札を直した方が良いですよ!」と明るくストレートに言ったら、レジのおばちゃんが雨の日価格に下げたのを忘れていた、とお金を返してくれた。

ささやかで地味な話だけど、今までこういうときに我慢してしまって、心に小さく引っ掻き傷を作るのを自分に許してきた。

これを卒業できたのは、実は小さいけれど偉大な一歩だ、という気がしたので日記につけました。(笑)