昨年までは特に、怒りとどう向き合うかというのが私の大きな課題だったのです。
で、怒っていい、しかも怒りを表現するのは悪いことではない、というのが、みずねこさんレポートの龍さん・アニキさんのトークショーで腑に落ちて、
怒りにとらわれないで怒っていることを伝えるにはどうしたらいいかということで、オカマ化して怒ってみる、踊りながら怒ってみる、などの技を開発したわけです。

(今回読み直してみたら微妙に私の解釈って正しかったのかどうかわからなくなってきたな。
踊ることやオカマ化することに相手への愛や尊敬が入っているだろうかっていうと微妙だ。)

冬至におこったこと関連で、怒りを表現する、変だと思ったことは指摘する、などで最強の態度というのはどんな態度だろう?と考えていました。
私のように一瞬黒い怒りを感じてからオカマ化などに変換するのは、結局黒い怒りを感じたことは消えないのでどこか罪悪感を残すような気がする。
では、無視?しかし我慢して無視を決め込んだ時点でもう何かが傷ついているわけです。
他人に全く関心がない人もあんまり怒らないけど、それは単に「閉じている」だけだからなぁ。

ふっと、大学時代の大好きだった恩師の1人を思い出しまして。

その先生は私を一方的に怒って今は距離を置いている人ではなくて、また別の先生。
中世の都市を切り取ったような立体や里芋のような形体の鳥や、クオリティの高さの中に愛らしさがある素敵な作品の作家です。
先日の私の個展にもお会いできなかったけれど見に来てくださいました。

その先生がとにかく素敵な方なのですよ。
泰然としていて静かで、飄々としているんだけど重みがあって。
話し方は一語一語ゆっくりと朴訥で。
で・先生は「直言の人」なのです。

なにか変なことがあったら、先生は何の感情もあらかじめ混ぜずにポーンと、
「それはなぜそうしたのですか?」
とまっすぐに訊かれるのです。
その真っ直ぐ感、泰然とした「ただ訊きたいから質問した」という、なんのバイアスもかかっていないような落ち着き感。
多分あれが最強じゃないかと思う。

う~ん、実際にK先生の話し方とかお人柄とか知らないと何とも伝わらないなぁ。

私が先生に「どのくらいの量を練習すればロクロができるようになりますか?」と質問したら
先生は「牛一頭分です。」って淡々と答えたり
私が独立して「作業していて気が付くと近所のオバサンが背後に立っていて『・・・・見させてもらってたよぉ・・・』とかいう土地柄なんですよぉ~」とこぼすと
「べつに、いくらでもみせてやればいいではないですか。」
と落ち着いておっしゃるような、

・・・・・・伝わらないなぁ。(苦笑)

NHKワンセグ2の「野田ともうします」の野田さんみたいかな、と思って2,3編見直したら野田さんのが全然話すの速いし。

ま・とにかく「直言」「直球」で心に変な濁りを作らないで「落ち着いて話す」というのが良いのではないか、とありきたりなところに話は落ちます。
そうは言ってもこれはかなり「大人」(たいじん)でないと出来ないよねぇ・・・・・・・。