細かい仕事がしにくくなったから、とコンタクトを新調したら、手元がまったく見えない「老眼コンタクト」になってしまった。
作って1ヵ月なら交換無料なので即刻作り変えに行ったが、2回も作り変えてもまだ着けると携帯の文字が見えない人工老眼装置だ。
今まで使っていたコンタクトのデータも教えて、お店のすいているときに行ったのに。

年齢で老眼が始まってきて、近眼の度合いは低くなってきているからあわせるのが難しいらしいが、では今まで使っていたコンタクトよりよっぽど見えないのはどういうことだ?
なんでもコンタクト(O2)は劣化するので今まで使ってきたのは程よく劣化していて見えているんじゃないか、だそうだ。

老眼製造コンタクトはまた東京に出たときに替えるといして、仕事にならないので作業は忘れるほど昔に作った眼鏡をかけたりはずしたりしながらやっている。
老眼コンタクトより今までのコンタクトより手元も遠くもよく見える。
(でもかけていると気持ち悪くなるんだよね)

ためしに眼鏡をはずして作業したら、手元は裸眼が一番見えることがわかった。
手元30cmより遠くはムーディーな霧の中にかすんでしまうが。
なので、昨日今日は細かい作業は裸眼でしている。
めちゃめちゃ目が疲れるが、仕方ない。

しかしこの何日も作品が進まないで「自分はどうしてしまったのか?」と思っていたのだったが、
「見えてなかったから」だった。

裸眼で作っていたものを見てみて愕然とした。
荒い、甘い。
こんなことを繰り返していたから作業しているのにちっとも緊張感が出なかったんだ。
自分の才能が枯渇したのかと思ったよ。(笑)

年取った作家の作品がヌルくなることがあるんだけど、こういうことが原因か。
怖いなぁ。

陶芸教室の生徒さんたちも見えないんだろうなぁ、と顔を思い浮かべて思った。
もっとその辺も考えてやさしくしようと思った。