趣味の楽器のサークルの先輩のユニット「アンチャンプロジェクト」のライヴに行った。
日本とアジアとオセアニアの民謡を地声でハモる心地好い音楽。
リーダーのアンチャンさんの「唄の茶飯事」、労働歌や遊び歌のように昔々歌う事と人々の生活とが深く絡みついていた頃を大切にしている姿勢に私はずっと共感している。
アンチャンプロジェクトは主要メンバーの1人が悲しいことに一昨年亡くなって、新生アンチャンプロジェクトになってライヴを再開したのはこの半年。
新しい演目も増えて、与那国や沖縄を飛び出してよりワールドワイドな味わいの音にシフトしている。
共演した方が馬頭琴でホーミィと口琴を操る方で、この方の口琴が特に素晴らしかった。
馬頭琴とホーミィで何だか(酒もまわって)ボンヤリというか陶然というか緩~くなったところにいつの間にかホーミィから口琴にシフトしていて、いきなり音色が変わってびっくり。
なんでたった5㎝くらいの「パッチン止め」みたいなもん(+口腔の反響)であんな自在な、かつ大きな音が出るのか?
ライヴが終って口琴マスターに「どんな種類の口琴なんですか?」と質問したら、その場で口琴ビギナー講座の始まり始まり。
歯にガチガチ当たったりして全然最初は音がでない。
でも昔アイヌのムックリを貰って全くお手上げだったのに比べるとまだどうにかなる。
どうにか「びょ~ん」と音が出ると口琴マスターが「声をださないで『うにょにょにょ~ん』と言ってみろ」という。
は??
声を出さないで舌だけで「うにょにょにょ~ん」と言うときの動きをしろ、ということみたい。
何度かトライして、できました。
口の中を反響して「びょょよょよ~ん」と幽かな音が。(*^_^*)
良い音が出ると振動が頭蓋骨に響いて気持ちいい。
不思議。楽しい。笑っちゃう。
今日はこれで時間切れ、ヨダレまみれになった口琴を買い取ってお家に連れて帰ってきた。
まぁあの口琴マスターみたいな音は一生出ないでしょうがね。
写真はヨダレまみれのマイ口琴。
