酒について考えた。

自分にとって酒というのは何か。

ずばり、一番好きな「発酵食品」でしょう!!
味噌も醤油も納豆も塩麹も甘酒も好きですが、主に醸造酒の幾重にも重なった味と薫りのラビリンスは深すぎて「見切る」ことができない。

しかも醸造酒系の酒というのはあまりにも「美味しいもの」のベストパートナーでありすぎる。
美味しいものがあったら「ここに酒があれば、、、」と思い、
いい酒があったら「飛び切りこの酒を生かす肴を見繕おう」となる。
美人がいたらその人の魅力をさらにあげる綺麗な服を着せてみたい、うまい歌い手がいたら良い楽曲を歌わせたい、大きな花束をもらったら良い花器にいけたい。
美味しい酒も肴もそういう「より深く味わいたい」の煩悩に火がつく。

酒は私にとっては人類の英知と素材と発酵微生物の生命の営みの神秘の結晶で、グダグダになりたかったりハイになりたかったりするための麻薬なんかでは勿論ない。
「尊く」扱いたい。
うちの84歳の大叔母が「貴重である」ということを「尊い」というのだが、(例・「この梅干は死んだあんたのお祖母さんが漬けた奴で20年ものだから「尊い」よぉ。」)そういう「尊さ」を酒にも、食べ物にも、一緒に呑んでいる人にも、感じるのが私にとっての「酒」だ。

だからして憂さ晴らしや自棄なんて失礼なことで私は酒を呑まない。
(まぁそういう気分の時に酒量が増えるってのはあるけどね。あははは。)
大体酒は「呑む」もんじゃなくて「味わう」もんだわ。

しか~し、私には量を過ごしてしまって後で大変になった経験が多々ある。
そんなときはどうなっているかというと、

1・自分のペースで飲ませてもらえないとき。

もう「たこのまくらセンセイはお好きですから」とか「センセにお注ぎして」みたいなことになって断れなかったり、「俺の酌が飲めないのか」みたいな無理強い。
何倍飲んだか解らなくなる。
しかも私が酒が好きだというのがみんなわかっている上においしそうに呑むもんだからみんなが飲ませたがる、、。(有難いけどね)

→対策。「酒は2合まで」宣言と水をちゃんと飲ませてもらえるように自分がはっきり言うこと。
さらに。出来れば美味しい料理と美味しい酒が上品に出るような会合でゆっくり接待してもらいたいので、そういう雰囲気を醸し出す。
自分がそういう上等なゆっくりした飲み方をする。

でもこれ、今までトライしても成功率30%くらいだ。
水を飲ませてください、と言ってもなかなか忙しい宴会だと伝わらない。
宴会の前に水のペットボトルを携帯していくようにするのがいいだろうな。

2・微妙につまらない飲み会で話すことがなくて暇で呑んでしまう。

こういう飲み会ってしかも大体料理も酒も上等ではないのでたいして呑まないのに悪酔いする。
大勢人がいるどこを見ていいかわからないような宴会で、挨拶する都度に注がれてしょうがなく呑んで呑みすぎる。
一番好きじゃない呑み方。

→対策。 そういう飲み会にはいかない。それにつきる。
でも付き合いってのがあるからなぁ、、、。
これも水を携帯することだなぁ。


3に実家や自分ひとりで呑んでいて、酒の肴がうますぎて(笑)呑みすぎる。

→対策。 肴の一皿の盛りを少なくする。
コース料理を食べている気分で、一皿づつ食べること。
コース的に一通り食べたらもうちょっと呑みたくても「デザート」を食べて食事を終わらせる。
このデザート攻撃がけっこう有効かもしれない。
酒呑んでこのうえ甘いもの!太る!!とも思うけど、デザートを食べた口がまた酒と肴に戻ることは味のバランス上ないので。
つまり小さなデザートを自分で常備することかな。
甘酒でビーガンアイスクリームを作ろうっと。キラキラ

甘いデザートワインで〆てもいいかな。(あ、それでまた呑みすぎたら厄介だ。)
赤ワインの重たいのってビターチョコに合うよなぁ、、、(はっ、何キケンなこと考えてるんだ、俺)

→対策2。ペリエや炭酸水の活用。
炭酸水でワインを割って弱くする(たくさん呑んじゃうかも、逆に)
林檎ジュースの炭酸水割りは口寂しい時には有効。

長々書いたけど、つまり私は酒は控えてもやめましぇん。(*^_^*)
控える努力は楽しく美味しい工夫をしながら実行しようと思います。
何しろ一番大事なのは酒に敬意をもって、背筋を伸ばして、さらに愛おしく惜しく舐める様にチビチビと呑む事かもね。
酒、愛してるわドキドキ