最近毎日粘土まみれの作業服を着ている。
(ちなみにうわっぱりこそユニクロのフリースだが、下は今シーズンで捨てようと決意したかぎ裂きだらけの防寒パンツで、それに黄色いゴム長。そのいでたちで徹夜明けのすっぴんでTV撮影されている。色々しまったが後の祭りだ)
そんな格好ばっかりしていると、反動で凄く着物が着たくなる。
気候も良くなってきたら博物館での撮りの時は着物きてやろうか、と妄想する。(笑)
東京の実家に着物小道具を取りに帰る暇がないから実現出来ないけど、しばし着物を着始めた頃を追想する。
大学の近くに共同アトリエを借りて、アパートも借りて、TVセットの大道具をしながら初個展の作品を作って。
貧乏で貧乏で、持っていた着物は世田谷のボロ市で買った銘仙や貰い物のウール。
アパートに全身がうつる姿見がなくて、帯の格好を見るのに洗面台の鏡の前でびょんびょん跳んだりした。
着付けが慣れなくて手間取るのに、さらに腰ひもや帯に当時子猫だった愛猫カブがじゃれまくって。
猫の前に紐がゆらゆらしてりゃあエキサイトするなと言っても無理だ。
白黒ハチワレの子で「カブちゃん、勘弁してよ」と頼んでも白い前足で一生懸命腰ひもや帯締めに飛び付いてきた。
猫ってどうしてああ人間の作業に参加するのが好きなのか。
贈り物をラッピングしていたらリボンにじゃれて、包装紙をクシャクシャにして。
新聞を読んでいたら新聞紙がめくれないようにしっかり重石になってくれて。
大きな紙袋は必ず中に入って点検。
お風呂に「見学」に来て湯船のお湯を飲むのも好きだった。
(湯船の縁にあまりにも楽しそうに居るので、思い付いて抱き上げてお湯に入れたら凄く怒ってこちらの胸元をバリバリに引っ掻いて人を血だらけにした。裸だと人間は猫にも負ける弱い動物だった。)
母が退院して家を改築してもうすぐ引っ越し、というときに急に死んでしまった。
母と私の目の前で、私に抱かれて。
「必ず雲隠れしないで私の前で死ぬこと・一生面倒をみさせてくれること」の私からのお願いをきちんと守って、母の退院を待って。
今は山梨の家の畑の花梨の根元で眠っている。
大声で泣きながらスコップで穴を掘って埋めて、水仙とヒヤシンスをお墓の目印に植えた。
悪いけど親が死んだときよりよっぽど泣いた。(笑)
あまりに大泣きしたから酷い頭痛になって薬を飲んで寝ていても2日治らなかった。
あれれ、気がつけば着物の話から猫の話になっている。
カブが死んでから4年経つけど、「すぐに行き場のない子をまた飼う」という私の決意は私の居住が定まらないため果たせていない。
この度の大災害で避難所に入れないベット達への里親支援が始まったが、名乗りをあげられないのは歯痒い。
せめてささやかな募金をするくらいだが、小さくて偉大なあの存在達も含めて全ての被災されたみなさんが少しでも快適に過ごせるようになることを祈っています。
(ちなみにうわっぱりこそユニクロのフリースだが、下は今シーズンで捨てようと決意したかぎ裂きだらけの防寒パンツで、それに黄色いゴム長。そのいでたちで徹夜明けのすっぴんでTV撮影されている。色々しまったが後の祭りだ)
そんな格好ばっかりしていると、反動で凄く着物が着たくなる。
気候も良くなってきたら博物館での撮りの時は着物きてやろうか、と妄想する。(笑)
東京の実家に着物小道具を取りに帰る暇がないから実現出来ないけど、しばし着物を着始めた頃を追想する。
大学の近くに共同アトリエを借りて、アパートも借りて、TVセットの大道具をしながら初個展の作品を作って。
貧乏で貧乏で、持っていた着物は世田谷のボロ市で買った銘仙や貰い物のウール。
アパートに全身がうつる姿見がなくて、帯の格好を見るのに洗面台の鏡の前でびょんびょん跳んだりした。
着付けが慣れなくて手間取るのに、さらに腰ひもや帯に当時子猫だった愛猫カブがじゃれまくって。
猫の前に紐がゆらゆらしてりゃあエキサイトするなと言っても無理だ。
白黒ハチワレの子で「カブちゃん、勘弁してよ」と頼んでも白い前足で一生懸命腰ひもや帯締めに飛び付いてきた。
猫ってどうしてああ人間の作業に参加するのが好きなのか。
贈り物をラッピングしていたらリボンにじゃれて、包装紙をクシャクシャにして。
新聞を読んでいたら新聞紙がめくれないようにしっかり重石になってくれて。
大きな紙袋は必ず中に入って点検。
お風呂に「見学」に来て湯船のお湯を飲むのも好きだった。
(湯船の縁にあまりにも楽しそうに居るので、思い付いて抱き上げてお湯に入れたら凄く怒ってこちらの胸元をバリバリに引っ掻いて人を血だらけにした。裸だと人間は猫にも負ける弱い動物だった。)
母が退院して家を改築してもうすぐ引っ越し、というときに急に死んでしまった。
母と私の目の前で、私に抱かれて。
「必ず雲隠れしないで私の前で死ぬこと・一生面倒をみさせてくれること」の私からのお願いをきちんと守って、母の退院を待って。
今は山梨の家の畑の花梨の根元で眠っている。
大声で泣きながらスコップで穴を掘って埋めて、水仙とヒヤシンスをお墓の目印に植えた。
悪いけど親が死んだときよりよっぽど泣いた。(笑)
あまりに大泣きしたから酷い頭痛になって薬を飲んで寝ていても2日治らなかった。
あれれ、気がつけば着物の話から猫の話になっている。
カブが死んでから4年経つけど、「すぐに行き場のない子をまた飼う」という私の決意は私の居住が定まらないため果たせていない。
この度の大災害で避難所に入れないベット達への里親支援が始まったが、名乗りをあげられないのは歯痒い。
せめてささやかな募金をするくらいだが、小さくて偉大なあの存在達も含めて全ての被災されたみなさんが少しでも快適に過ごせるようになることを祈っています。