あれっぽっちのポカンとした空白なのに、全然ドラマチックでもなかったのに、効果はあったと思う。

その直後にはっきり感じたのは変な焦燥感が消えて苦しくなくなった事だった。

作品を作らなきゃ、作家としてしっかりしなきゃ、と思いながら出来ない自分を責めるという悪循環から脱出した。
(で、今おもいっきり怠けているのがいいのかどうかわからないが。)

ちょっとたってから解って来たのは、むやみやたらに自分を責めなくなったこと、

どこにいても自分がそこにいていいのかわからないような居心地の悪い感じが減ったこと、(減っただけだけど。)

他人、特に母の言葉にコントロールされなくなったこと。

特に母の言葉に過剰に振り回されなくなったのは大きい。

ああ、コントロールしようとしている、と距離を持って見られてかわせるようになった。

そしてかわせるようになったら今のところ前ほど酷くコントロールしようとしなくなったようにも思う。


「脱皮したザリガニ」だから隙があって日曜日にエネルギーバンパイア(この話はそのうち。)にやられそうになったりはしたけれど、それも自分の「気」を張らないといけないといけないという良い気付きになった。