※MRI画像が後半にあるので

苦手な人はご注意ください。


「退院したよ、腹腔鏡だった!」

と同僚に復帰時期などを伝えた。

腹腔鏡なら2週間くらい、開腹なら1ヶ月

傷病休暇を取りたい、と伝えてあった。


入院前に職場には説明をしたけど

職場の雰囲気とか立場によっては

若い男子には言いにくいよな〜、これ。

幸い、妻帯者だったり子持ちの男子が

多いので

「あんまり言いたくはないんだけど、

 あんたは大人だから隠さずに言うわ」

と、前置きをして、隠さずに伝えた。

適当に無責任な噂を流されるよりマシ。


20代の男子が

「入院?え?大丈夫なんですか?」

と無邪気に聞いてきた時が少し困ったな。

まだ、女子に夢も希望もあるだろうからな。

「ヒ・ミ・ツチュー

「え〜、病気とか、するんですか?」

「お前みたいな奴のせいだよムカムカ

失礼には、ちゃんと失礼で返そう。


一番驚いたのは

「あー、だから子供いないんだ〜ニヤニヤ

と言った人。

「え〜びっくりヤダ〜、嘘でしょ〜アセアセ

 今どき、そんなこと本人に言っちゃう人が

 いるなんてビックリしちゃうわ〜

…フンキョロキョロ

長年、同居の義母から「孫はまだか」攻撃に

鍛えられてますからね、ワタクシ。


会社の人に好き勝手なことを言われても

私の老後まで見てくれる訳じゃないからね。

何の遠慮もしなかったわ。

30歳の時だったら、傷ついて泣いたかも。

強くなったな…。



画像見たくない人はここまでにしましょう。


上司は有難いことに医者で

尚且つ、日頃は主治医でもあるので

「婦人科の病気って言いにくいな」

とか

「ちょっと、恥ずかしいわ」

なんてこれっぽっちも無かった。

逆に

「そうか。大きさは?術式は?切るのか?」

と食い気味に質問しながら、

視線が下腹部あたりを彷徨っていた。

「腹をみせてみろ」と言い出しそう。


「MRI画像、ご覧にな…」「うん見る!」

と、これも食い気味に返事あり。

ああそうなんだ、見たいんだ。

根っからの医者だなあ。

「あんたも好きね、ちょっとだけよ」

と、ふざけながら写メを見せる。



はい、これです!




「お……18cm、こりゃなかなか。うん。

 このくらいだと切らなきゃダメか…?」

ずーっと見てる。

「腸が横にいってんだな」

ずーっと見てる。

「これ、重量ありそうだな。」

ずーっと見てる。

「そうか…うーん、うんうん。」

症例検討を始めそうな勢いで見てる。

もう携帯返して〜。


無邪気な男子と、上司が医者…

どっちが面倒くさいんだろうな。