入院初日の夜、
よく眠れたかといえばそうでもない。
巡視の度に寝たフリしてた。
今日はこの後、嫌って言うほど寝かされる。
寝不足だからって、何も問題ない。
食止めだし、水分も7時まで。
そろそろ支度しよ〜。まずトイレ。
お通じちゃんと出た。一安心。
せっせと弾ストを履く。
弾ストの穴は皮膚状態を見るための
覗き穴なので、そこからつま先を出すのは
間違いです。
でも、窮屈で出していたら直された。
ちぇッ。
バイタルを取りに来た看護師さん
「緊張してる?血圧高いよ〜」
上が140って、そんな高いの初めて。
深呼吸して再測したら下がってた。
実はその直前まで
持参の毛布をすぐ届くところに置き、
ペットボトルのキャップをストロー付きに
付け替えて、
加湿器の水を満タンにして、
一応、ゲロ袋も用意して
枕もお気に入りのタオルを巻いて…
貴重品は金庫に入れた。鍵持った。
もう、水も飲んじゃいけないから
歯磨きとうがいでもするか。
もう一回、トイレしとくか。
うん、へそ綺麗だな。
と、ソワソワしていました。
点滴も始まった。
Ns「…大丈夫そう?」
如来様みたいに優しい顔で尋ねてくれた。
「何が不安」とか「あれが心配」とか
何も思い浮かばない…真っ白。
私「わ〜…、何も言葉が浮かばないわ。
それなりに緊張しているみたい。
でも、今までの不調がこれで終わる
って思うと、嬉しいかな🌸」
Ns「前向きでいいね👍
じゃあ、手術室の看護師さんが迎えに
来るまで待っててね。」
この如来様と一緒に行くんじゃないのか。
急に心細くなったよ。
でも、朝一番で良かった。
夕方手術の患者さんは1日が長いだろうな。
数分したら手術室から迎えがきた。
よっしゃ、行くか〜!