最近ときどき見かけるレンタル着物のひとつとして
顧客が所持している着物を、第三者に貸し出す
というものがあります。
所持者にもレンタル料は還元され
お店はレンタル用に新たな在庫を持つ必要がなく
借り手はいい着物が比較的安く借りられる
というなかなか効率の良いシステムです。
着物のほうから見ても
なにより着てもらえることがいいし
メンテナンスもされるのでいい環境です。
日本中のたんすに眠る着物を
金額に換算すると
30~40兆円になるとも言われているので
このシステムがもっと広がると
たくさんの人が品質の良い着物に
触れる機会が増えそうです。
借りる人は着るだけでなく
提供するお店の専門家から大切な着物を
着ることについての知恵をおしえていただけたり
するといいなと、勝手に期待しています。
職人からすると着てもらえない着物を作ることは
とても寂しいことなので
外国産の安価なレンタル着物が流行った次は
国内で作られた良い着物が
着物の知識と共にレンタルされる文化が
根付くといいなと思いながら
自分にも少しでも貢献できることはないかと
探す日々です。