レビュー38 | Looking Back , Moving Forward

Looking Back , Moving Forward

前に進むために振り返ります。冷静に情熱的に。日常のこと、旅行記、競馬、映画、ドラマ、レビューなど欲張って書いてます。

エッセイはおもしろい。

一見物語ではないが、実はそのほとんどが小さな物語である。


ライトなタッチで書かれた粋な文章を摂取する喜び。


そういや村上春樹、そろそろノーベル賞とれないものでしょうか。



サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3/マガジンハウス
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★★★☆

村上春樹という人物は尊敬している。
村上春樹が書く小説は何度か試みたがいつも断念する。

そんな僕のような人には彼のエッセイがオススメ。
意外すぎることにこのエッセイはananに連載されているものだ。
だから、というとanan読者をバカにするようであれだが、誰もが受け入れやすくコミカルな文章が書かれている。
世界の村上春樹の確固たる部分というよりは、庶民的でゆるい村上春樹を垣間見ることができる。

逃げる中高年、欲望のない若者たち/ベストセラーズ
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★★★★

ブックオフで目が合ったのはシンプルで丈夫な面構えをした一冊の本。
黒い文字で「逃げる中高年、欲望のない若者たち」とだけ書かれていた。

数年前に書かれた本だが、そこには色褪せない力強いメッセージが敷き詰められている。
むしろ今だからこそ、強烈さがよくわかる。

挑発エッセイとあるが、決して挑発的な内容ではない。
現在進行形で起こっている、もしくはそう遠くない将来に起こるであろう事実の本質がただただ書かれているのだ。
少なくともこのタイトルを聞いて何か感じるところがあればぜひ手にとってほしい一冊。


出口汪の頭がよくなるスーパー読書術―論理力、考える力、発想力が誰でも身につく!/青春出版社
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★★

出口さんは好きだし、彼の言っていることは論理的で説得力がある。
それゆえに、このいかにも眉唾ものな雰囲気漂うタイトルの本でも大丈夫だろうと思ったが、んーイマイチでした。少し現実離れしているところもあれば、当たり前すぎることまで・・・自分にはフィットしない一冊だった。
とはいえ、出口汪というハードルがあってのもの。
通常の読み物としてはまずまずだ。

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