京都大作戦2013ライブレポ~天の川 今年も宇治で 見上げな祭~ | Looking Back , Moving Forward

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7月7日(日) 

京都大作戦2013 ~天の川 今年も宇治で 見上げな祭~


@京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ

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京都大作戦、京の夏が始まる合図。

なぜか毎年恐ろしいほど暑くなるのです。

始まりとか言いつつ、そこはもうどっぷり真夏世界。

天の川という言葉からはかけ離れた熱さ、暑さ、厚さで埋め尽くされた宇治。


ボランティアスタッフ含めると今年で4度目の参戦。

関東で働く大学のサークルの後輩Aは気付けば大作戦で隣にいなかったことはない。

今年もまた、おいでやす。


別に全てのフェスに行ったわけではないけれど、これほどに一体感のあるフェスが他にあるのだろうか?

オーディエンスのみならず、出演者たちの繋がりがすごい。

この日のためだけに寄せ集められたのではなく、いつも一緒に対バンしているライブハウスの仲間たちに声をかけてつくられたイベント、みたいな。

2日間のフェスだが、初日の出演バンドがなぜか翌日の最後までいたり、反対に2日目出演のバンドが前乗りして初日を舞台袖で楽しんだり、そんなフェス他にはないですよね?

それは10-FEETが築き上げた信頼の幹のようなモノに支えられているのは言うまでもなく、でもただそれだけ(人気者にすがるような単純な構造)ではない不思議なチカラをもつ京都が、日本が誇る一大音楽フェスティバルである。

以下に記すのは一人のオーディエンスが綴る、いかにもこれが京都大作戦の全てだ!と思い込んだ生きとし生けるライブレポである。

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■SiM (源氏ノ舞台)11:00~

「あの丘を越えるのに5年かかった!・・・そして2013年、この手で夢を掴んだ!」
メインステージはいきなり異例のMCで幕を開けた。
通常、トップバッターというのは多くを語らずガンガン演るという何となくの通説に逆らってでも伝えたかった強い想いなのだろう。

5年越しに掴んだ源氏ノ舞台、一発目からKilling Meと出し惜しみはしない。全力のパフォーマンスだった。
残念だったのはvocalの声量(なのか音響の問題なのか)が物足りなかったこと。
演奏がド迫力なだけに余計に目立ってしまった。まだまだ源氏で伸びていく余地がある。



■THE SKIPPERS (
牛若ノ舞台)11:35~

牛若のトップバッターは大阪パンクの雄・THE SKIPPERS!
ライブで知り、ライブで好きになったバンドがこうして大作戦の舞台に立っていることが何より嬉しい。

ダイブモッシュの嵐、青空ライブハウスがあればこんな感じだろう。というかこれが青空ライブハウスだ。
ライブ定番曲から最近の曲まで幅広く休む間もなくぶちかましてくれました。
かっこええんだわー。SKIPPERSほどライブ映えするバンドは滅多にいない。

意外なのか予想通りなのか自分でもわからないが、コアなスキッパファンが多かった印象。
THE SKIPPERSの晴れ舞台をみんなで祝っているようで、カオスだがピースフルな空間だった。


☆昼休憩☆

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被災地・大船渡のイカ焼きそばが飲食ブースに出店していた。

ぎっしり詰められた焼きそば、大きなイカ、山盛りネギ。美味しい。

残念なことに他の出店ブースに大行列ができている中、ここに訪れる人は少なかった。

少し外れた穴場的な木陰で一時の休息をとる。

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ベリーが死ぬほど盛られたかき氷、うまい。


■LABRET (牛若ノ舞台)12:40~

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京都のメロコアバンド。
大作戦のラインナップに並ぶまで知らなかったバンドであるが、事前予習でハマる。
正直、とてつもないインパクトのあるメロディではないが、激しい中にも少し哀愁を感じる好みの音。
大学時代の友人ともここでばったり会い、途中から前線へ。
予想以上のダイバーを支え、予想以上のモッシュに合わせ踊る。


■東京スカパラダイスオーケストラ (源氏ノ舞台)13:10~

ふわふわ音楽聴いて踊って楽しいなー。揺れるには最適。
実は細美さん出てこないかなーと密かに期待していたんですが、さすがにありませんでした(笑)



■ROTTENGRAHTY (源氏ノ舞台)14:15~

10-FEETの盟友。共に京都のロックシーンを盛り上げてくれている。
何となく京都ロックの屋台骨のような、そんな存在と言っても過言ではない。
京都ならではの響く都で会場を一つにし、銀色スターリーと金色グラフティーで完全に飲み込んだ。
何となくカッコ良かったロットンを明確にカッコ良いロットンに変えたこの2曲は間違いなく彼らの代表曲となる。
小さなライブハウスで長年鍛えられたパフォーマンスは舞台が大きくなろうが変わらない。
ものすごくカッコ良かったです。


■サンボマスター (源氏ノ舞台)15:20~

「ミラクルを起こしたいんだ。皆さんの力貸してくれよ。そんなもんじゃないだろ?」
ミラクルを東北に届けたいと熱く訴えるのは福島出身のvocal,山口さん。
強烈なメッセージに温かいメロディ、そしてそれを支える抜群の演奏力。
会場全体がピースフルに一つになった30分だった。



■NAMBA69(難波章浩) (源氏ノ舞台)16:25~

ここからはハイスタタイム。難波章浩→横山健と伝説のバトンリレー。
まずは難波章浩、パンチの効いた曲を連発してくれます。
MY WAY、PUNK ROCK THROUGH THE NIGHTでは思わず前のモッシュゾーンに突入してパンクロックを全身で浴びる。
Kenさんに横目を配して、「やっちゃう!?」と投下されたのは邦パンクのアンセム、STAY GOLD!
後方で疲れを癒していた若者からわりといい歳の人まで一気に前方へ走り出した。
STAY GOLDだけに狂喜乱舞する人たちを見て、あまりよく思わない点もあるのだが、これほどまでに大勢の人を前に向かせる曲はそうそう生まれるものではない。



■Ken Yokoyama (源氏ノ舞台)17:30~

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難波さんもかっこいいが、Kenさんは更にかっこいい。
こんな男になりたいと心底思う。

マイクをオーディエンスに投げては地面にガツンと大きな音を立てて落とし、普通ならあー何かちょっとカッコ悪いなと思ってしまう絵面なのに、Kenさんがやるとそれもロックに見えてしまう不思議w
往年の代表曲宜しく、最新アルバムからはYou And I, Against The Worldが実に素晴らしい。
シンボルソングとしてはThis is your landやWe Are Fuckin' Oneが響く。

「なんでサッカーの時しか日の丸振っちゃいけねえんだ? 日本人が国の旗振って何が悪い。こういうこと言うと右だとか左だとか言われるけど、そんなんじゃないから。いつ振ってもいいじゃないか。俺は今振るね。色んなもんと喧嘩してきたけど、日本がピンチになったら俺ら一つだわ」

順番とか表現とか多少違うと思いますが、こんなことを言ってました。しびれた。
大きな日の丸を振っているオーディエンスもたくさんいました。
多分街中でこの光景を見ると、“何か危ない”イメージを持つと思うんですが、ここではそんなものは微塵もなく。

Ken Yokoyama、素晴らしいステージだった。


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■10-FEET (源氏ノ舞台)18:40~

そして伝説へのSEはいつ聞いても鳥肌が立つ。
色んなモノを背負ったまさに3人の勇者が勇ましくも温かく登場する。

この日のセットリストは凄かった。
神セトリという言葉はたまに聞くが、この時のために作られた言葉なのだろう。

その向こうへ、VIBES BY VIBES。
休む間もなくSTONE COLD BREAKに1sec。
緩いと思わせて実は激しいback to the sunsetまで畳み掛け。
この約15分に言葉は要らない。

TAKUMAが鬱になっていた(なりかけていた?)時に側で支えてくれた犬が死んだ話。
「結局俺は何もしてやれんかった。その犬が3匹目やけど、いつまで経っても俺は成長しいひん。」
シガードッグが胸に染みる。本当にこの曲が大好きだ。

「これからはどんな時代になるかわからん。迷ってることがあったら後悔のないように、決めるときは少々歯が浮くようなことでも決めなあかんねんで。ちょっとビビってる方に進め!」

RIVERを堂々と繰り広げた後は大作戦のテーマソングといってもいいgoes onが響き渡る。

アンコールでは忘れちゃならないsuper stomper。
そしてここでSTAY GOLDを演奏しだすと感想で難波&Kenが登場。
それぞれNAOKIとTAKUMAから楽器を奪い、そこからはほぼハイスタ状態。
ステージ上で興奮するNAOKIと感動のあまり泣きじゃくるTAKUMA。まさに伝説が起こった。
演出かとも思ったが、それにしてはグダグダで完成されていない。笑
そこがまた良かった。

ラストのCHERRY BLOSSOMでKenさんからギターを受け取ったTAKUMAの言葉「俺のギターあんな音出るんや・・・。生きてたらええことあるな。」が印象的。TAKUMAの顔はくしゃくしゃだった。

CHERRY BLOSSOMといえば恒例のタオル投げ。
僕はどちらかと言えば冷静にタオルの行く先を見届ける専門だったのだが、この時ばかりは思いっきり投げた。案の定、どこか遠いところへ飛んでいったけれど、なぜかちゃんと帰ってきた(笑)

他にも全員の片方の靴を脱げという指令を下したり、それを掲げろだとか無茶苦茶なライブだった。
最高でした。

毎年京都大作戦で大きなチカラをもらう。

エネルギー消費して、またエネルギーもらって、そんな原始的な一日でした。

あ、そういえば今年もまたトイレゼロでした。全て汗で放出!

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@セットリスト(見た順番)

★はベストパフォーマンス。


■SiM (源氏ノ舞台)

01.KiLLiNG ME★
02.Blah Blah Blah
03.JACK.B
04.FUCK iT ALL
05.Same Sky
06.Amy
07.f.a.i.t.h


■THE SKIPPERS (牛若ノ舞台)

1.APOLLO
2.OVER LIMIT
3.THAT TIME
4.SYMBOL
5.PRICELESS
6.FLY
7.BAT ALIEN
8.FIGHT FOR US
9.WIDE LIFE
10.IMAGINE
11.LOOKIN' BACK★


■LABRET (牛若ノ舞台)

不明
(わかる方教えて下さると喜びます)


■東京スカパラダイスオーケストラ (源氏ノ舞台)

1.Return of Supercharger
2.非常線突破
3.DOWN BEAT STOMP
4.SKAN-CAN
5.Born To Be Wild
6.SKA ME CRAZY
7.ルパン三世のテーマ '78★
8.5 days of TEQUILA
9.White Light


■ROTTENGRAFFTY (源氏ノ舞台)

1.零戦SOUNDSYSTEM
2.THIS WORLD
3.響く都
4.D.A.N.C.E.
5.銀色スターリー
6.Error…
7.金色グラフティー★


■NAMBA69 (源氏ノ舞台)

1.ETERNAL GOLD
2.WAKE UP!!!
3.FIGHT IT OUT
4.MY WAY★
5.PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT
6.ONE MORE TIME
7.STAY GOLD
8.未来へ ~It's your future~


■Ken Yokoyama (源氏ノ舞台)

1.Running On The Winding Road
2.You And I, Against The World
3.Your Safe Rock
4.This Is Your Land★
5.Last Train Home
6.Sucky Yacky
7.We Are Fuckin' One
8.Punk Rock Dream
9.Believer
10.Let The Beat Carry On


■10-FEET (源氏ノ舞台)

01.その向こうへ
02.VIBES BY VIBES
03.STONE COLD BREAK
04.1sec.★
05.back to the sunset
06.シガードッグ
07.RIVER
08.goes on
EN
09.super stomper
10.STAY GOLD with 難波章浩&Ken Yokoyama
11.CHERRY BLOSSOM


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※終演後の話

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知らない人たちと集合写真。高揚しているので思わず輪に入ってしまいました。


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山盛りのサイコロステーキカレー。屋台メシが安く大量に食べられます。
フェス中はゆっくり食べてる時間も勿体ないのでこの時間に食べるがベスト。


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Dragon AshのKen Kenが営業部長やってました。笑
何かここだけ異様に行列できてるなーと思ったらそういうことだった。


photo:04

いつもはライブ後は吉野家。
今日は珍しくラーメン。京都のラーメン!という感じでうまい。@大中(伏見桃山駅)
温玉トッピングしてネギ多め、もやし多め。これで500円也。

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随分とアップが遅くなったフェスレポでした。
ここまで読んでくれた稀有な方、せっかくなのでポチッと応援よろしくおねがいします。笑



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