NANO-MUGEN CIRCUIT@京都KBSホール
<ラインナップ>
・the chef cooks me
・PHONO TONES
・Turntable Films
・ASIAN KUNG-FU GENERATION
もはや説明不要、アジカン主催のナノムゲンサーキット。
ナノムゲンサーキットとは少し不思議なイベントで、ライブであり、フェスであり、ツアーでもある。
(ついでにコンピレーションアルバムなんかが出ちゃう)
いやらしい言い方をすると、もはや商業的にもある程度成功したアジカンが、まだ日の目をみないイイ感じのバンドと一緒にツアーを周るというもの。
当然、ほとんどの人がアジカンを目当てに来るわけだが、トリのアジカンまでに3バンドぐらい見ることになって、そこで素敵な音楽を感じ取ってくれよ!というゴッチの想いがある。
ブログでも言っていたし、当日のMCでもそんなことを言っていたのが印象的だった。
the chef cooks meが音を出し、アジカンの最後の音が鳴り止むまで約4時間の長丁場。
簡単に順を追って感想を残しておこうと思う。
・the chef cooks me
ピースフルな音楽を奏でる。
音楽の楽しさが全身から伝わってくる。
音を楽しむ根源的なものを観た気がする。
もう少しメロディがはっきりしたものであれば一気に売れていくんじゃないだろうか。
・PHONO TONES
アジカンのDrのキヨシさん率いる(?)インストバンド。
インストバンドだけあって凄腕ばかり。特にベースが力強い。
音に圧倒され、ゾクゾクした。これはイイぞ。
とにかくグッズ買って下さいみたいな開き直ったMCにも会場が沸いた。
・Turntable Films
京都のバンド。個人的には京都のFountains Of Wayneと呼びたい。
1枚だけ事前にCDを聴いていたのでわかってはいたが、とにかくメロディラインが日本離れしている。
優しくも豪華。ちょっと暗めなところもあったりして。
最近ライブアルバムも発売されて、即効で購入を決めた。
FOWみたいと言ったけれど、ステージでの佇まいはどこかビートルズっぽくも見えた。
・ASIAN KUNG-FU GENERATION
フランス・パリ公演を成功させて帰国間もないアジカン。
ゴッチも自分で言っていたけれど、フランスかぶれです、と。
とんがってます、みたいなことを言っていた。
最近のゴッチの傾向ではあるんだけれど、確かにちょっとやりすぎなとこはあったりする。
トゲがあるというか、とんがりすぎているというか。
まぁどうしてもあの頃の野暮ったいゴッチを思い浮かべてしまうからだろう。
事前予告通り、かなり珍しい曲を入れ込んだセットリスト(末尾に掲載)だった。
特に月光~ナイトダイビングあたりはなかなか聴けないんじゃないだろうか?
個人的にどうしても演ってほしいと思っていた曲は転がる岩しかなかったけど、それでも満足させてくれるのがアジカンだということを証明してくれた。
ループ&ループ~リライト~君という花
ここは不動の人気曲でやはり会場が一番ヒートアップしていた。
ゴッチはMCで、たとえばこの日のchef cooks me、PHONO TONES、Turntable Filmsのようなバンドを何でみんなはもっと聴かないんだ?っていうモヤモヤした気持ちを精一杯に伝えていた。
アジカンだけじゃなくて音楽を好きになって、こういうナノムゲンフェスみたいなとこで新たに知って好きになってほしいと言っていた。洋楽の入門のような役割もいいな、みたいなことも口にしていた。
私も自分で言うのはなんだが洋楽はかなり詳しいと思っている。
で、素敵な音楽が世界には溢れかえっているのになぜ聴かないんだろう?
という悩ましく、場合によっては利己的な想いを馳せていた。
それをゴッチが代弁してくれたような気がして嬉しかったりもした。
本当にナノムゲンフェスのようなイベントを毎年開催してくれることに感謝したい。
アンコールの今を生きても聴けば聴くほど味が出るイイ曲だ。
ランドマークツアーで聴いた時とはまるで印象が違った。
ラストのアネモネの途中からKBSホール名物のステンドグラスが登場した(写真がそれです)。
実際に生で観たのはこれで2回目だけど、ここまでのクオリティのものが出てくる会場は他にないのでは?
この日、限りなく100%に近い人がアジカンを見に来たと思う。
その一人一人がアジカンの素晴らしさを再確認するのみではなく、あ!そういうやあのバンドも良かったよね!みたいになっている光景を想像している。
(セトリ)
ASIAN KUNG-FU GENERATION
1. 新世紀のラブソング
2. 暗号のワルツ
3. サイレン
4. 1980
5. 月光
6. ナイトダイビング
7. 十二進法の夕景
8. 転がる岩、君に朝が降る ★
9. ループ&ループ
10. リライト
11. 君という花
EN
1. 今を生きて
2. アネモネの咲く春に
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