残念ながら島の黄昏といえど有限である。
日が沈んできたので本日の宿、かたえ荘へ戻る。
帰る道にレインボービーチというどこかで聞いたことのあるようなないような海へ寄った。
さすがに虹を名乗るだけあって綺麗だ。
寄り道その2、丘の上に佇むのは隠岐島前高校。
島前で唯一の高校である。
ここでは一般的な勉強だけではなく、農林水産系のことも学ぶ。
青春時代を離島で送らせたいと本島から「島留学」させる親御さんも多いみたい。


かたえ荘に着くやいなや、かたえばあちゃんがスイカと共に部屋にやってきた。
「水代わりにどーぞ」
それは私の歴史上で最高のシチュエーションで食したスイカであった。
窓辺から見える島の景色、海へ沈んでいく夕陽が淡い。

晩メシはささやかに、しかし豪華なものであった。
刺身、サザエ、焼き魚(鯛)、隠岐牛のチャンプルー、天ぷら。
この写真にはないが、魚の目がズドンと入ったすまし汁も出てきた。
想像を遥か越え、胃袋も心も満たされ部屋に戻る。

喉が渇いた。
外に出るも真っ暗、自販機へ行って帰ってくるという肝試し。
この日も、やはり島の夜は早かった。
海士町の夜に眠る25歳、一人旅中。

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