“映画館で観た”というプラス材料を差し引いてもどれも素晴らしい作品でした。
祇園会館での映画上映がなくなって以来、映画館から遠退いていたけど、ちょいちょい足を運ぼう。
【宇宙兄弟】@MOVIX京都
★★★★
ここ数年で最もハマった漫画が映画化。
2時間という枠にどう収めるのか?そもそも漫画、終わってないですけど?
そんな疑問疑念はあったものの、一気に吹き飛ばしてくれた。
岡田将生のヒビト役はまさにハマり役。ルックスがまさしくイメージ通り。
ムッタ役は小栗旬、いや参った。
あの難しい表情や頭の中にある声、アニメでは再現できなかったそれらを小栗旬はやってのけた。
本当にすごい俳優だと思う。
宇宙兄弟の醍醐味であるサイドストーリーはさすがに大幅にカットされていた。
終わっていない話を映画では終わらせた。
それでも観終わり、満足感に溢れた。
少しライトだった気もするが、宇宙兄弟の雰囲気を見事表現し、爽やかな形のラストもうまい。
宇宙兄弟大好きな人と観に行ったのだが、原作ファンも納得の作品だということで落ち着いた。
【ミッドナイト・イン・パリ】@大阪ステーションシティシネマ
- ミッドナイト・イン・パリ [DVD]/角川書店
- ¥3,990
- Amazon.co.jp
僕が今まで観た映画史上、5本の指に入るほどの名作でした。
日本ではあまり人気が出ずにほぼ上映終了してしまいましたが、皆さん損してますよ!w
DVDは必ず買います。
主人公のギルはハリウッドで成功した脚本家。しかし一方で小説家としての夢を追い続けている。
憧れの街、パリの小さな屋根裏部屋でストーリーを綴ることを夢見ている。
一方で現実主義者の婚約者イネズは猛烈に反発する。
旅行先のパリ、真夜中に乗り込んだクラシックカーが連れていく先は1920年代のパリだった。
ヘミングウェイ、ダリ、ピカソ、モネなど名だたる作家・芸術家たちとリアルタイムを過ごすことになる。
日に日に生き生きとしてくるギルの表情にこちらも思わず顔をほころばせる。
現代の人間を皮肉るかのように過去の人物との対比された描写が滑稽で爽快。
タイムスリップ中に落ちる恋も非常にピュア。
中盤以降はピカソの愛人アドリアナとの恋を中心に物語が進む。
アドリアナ役を演じたマリオン・コティヤールという女優さんは非常に魅惑的。
ロマン・夢 VS 現実
過去 VS 現在
この2つの対立軸が非常に明確。そして最終的にはロマンを大切に現在を生きるという終着点に行き着く。
美しく映し出されるパリの街、その世界に一気に吸い込まれ、息を呑む暇を与えない、しかしゆっくりと進んでいく作品。さすがウディ・アレン監督!
つまるところ、こういう映画を共感し合える人と将来は結婚したいということです(笑)
【ザ・リバティーンズ 傷だらけの伝説】@梅田ブルク
- 傷だらけの伝説(日本限定 コレクターズ・エディション) [DVD]/EMI MUSIC JAPAN
- ¥5,800
- Amazon.co.jp
21世紀に登場したバンドの中で間違いなく歴史に名を残すバンド、リバティーンズ。
たった2枚のアルバムで00年代のロックシーンを劇的に変えてしまったというキャッチフレーズがまさに真実を等身大に表現している。
2010年夏に6年ぶりに行われた全英ツアーとその裏側を秘蔵映像や最新インタビューなどで構成されたドキュメンタリー映画が東京と大阪でそれぞれ1週間限定のプレミアム公開となった。
思っていたよりライブ映像が少ない点は残念でしたが、赤裸々に綴られた映像に目が離せません。
うわー!ピートとカールがこんなに吐露してる!感動的!というのが率直な感想です。w
彼らを見る度に思うのが、やはり何かに大きく欠けている人は人より大きな何かを生み出す力を持っているのではないかということです。
イギリスの食事がまずいというのも、音楽の質が高いことと関係しているんじゃないかと思うぐらいです。笑
ピートとカールの関係は、ジョンとポールのそれとは全く違うにせよ、非凡な才能を持った2人が同じバンドで活動しているという点では似ているなと思います。
これからの彼らはどうなるかわかりません。
海を越えて届くピートの情報はどこまで信じていいのかわからないほど今でも破天荒。
短期間だからこれほど衝撃的だったのかもしれません。
しかしそれでも、まだまだリバティーンズを見たいと思うのです。
最後に一つだけ言わせて下さい。
1週間のプレミアム公開やのにお客さん少なすぎ!!!
日本でのリバティーンズの知名度はまだまだこんなものかと呆れ返りました・・・。