- ゴールデンスランバー (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
- ¥900
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絶妙なスピード感と焦燥感を味わいながら、しかし時間的にはゆっくり読み進めた本。
何だかんだで1ヶ月ぐらいかけて読んだ気がする。
首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳が色んな人に助けられながら何とか逃げ切るという話。
最終的に青柳は別の人間として第2の人生の歩むことになり、一連の黒幕は明るみには出ないという点で正義の視点からは納得がいかないという意見もある。
一読者としては、ある種、事件の秘密を垣間見ることが出来ているという楽しみを感じられた。
残念だったのは主人公含む登場人物のインパクトの無さ。
伊坂作品の楽しみの一つであるキャラ立ちが今回は今ひとつだった気がします。
文庫本で900円、いくら分厚いと言え、この内いくらが伊坂バリューなんでしょう?笑
- <女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です/山田 真哉
- ¥1,365
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仕事柄、会計の本を手にとろうとはするものの、途中で挫折したり、
難しすぎて自分の中で消化できないことが多い。
そんな中、この本は入門書として抜群に良いと思う。
さおだけ屋はなぜ潰れないのかで一躍有名になった山田真哉さんが書いてるということもあって、
内容はまやかしではないし、何より会計の世界におもしろく引きこんでくれる点に感動した。
経理に配属された人もそうでない人も一度は読むべき本ではないかと思う。
- 運命じゃない人 [DVD]/中村靖日,霧島れいか,山中聡
- ¥2,500
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いつもながら怪しめの作品です。
平凡なサラリーマンの非日常な一夜をパラレルに描いた作品。
コメディともミステリーともアヴァンギャルドとも言える。
枠にとらわれていなさすぎて見ていて心許ないとさえ感じてしまう。
しかしこの作品が色んな賞を総なめにしたとは信じがたいのです(笑)
素人作品っぽいのが好きなボクですので、★評価は低いですがそれなりに楽しませてもらいました。
- クロッシング [DVD]/リチャード・ギア,ドン・チードル,イーサン・ホーク
- ¥2,940
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ジャンカラで流れる映画の宣伝効果はかなり高いと思う。
スピーカーから飛び出す大音量は耳から心へ響く。
観に行こうと思って結局観に行けず、思い出した今頃にDVDで見ることに。
仕事に情熱を覚えない定年前のベテラン刑事のエディ、金に困っている麻薬捜査官のサル、麻薬組織に潜入捜査官として潜るタンゴ。3名の刑事がそれぞれの正義を貫き、一つの結末に向かって進む。
期待がかなり大きかったので、んーもひとつかな。という感想です。
作品の作り方としては、事件主体じゃなくて人主体な点は新鮮でした。
ただ、全体的にちょっと暗すぎるというか地味すぎるのが見てて気だるく感じた要因かなと。
- サイドウェイズ (特別編) [DVD]/小日向文世,生瀬勝久,菊地凛子
- ¥3,990
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こちらもけーっこう前から見たい見たいと思ってた映画。
深夜にやってたCMに惹きつけられたのは今でも忘れません。
非日常への繰り出し、みたいなイメージを勝手に持っていて、
まぁそれは的外れではなかったんですが、ちょっと生々しいとこなんかもあって、
もうちょっとオヤジになってから再度見おうかなーと思ってます(笑)
アメリカの映画を日本版に焼き直したものなんですが、
小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香という個性たっぷりの役者陣がいるので違和感はなかったです。
直感的に抱いた感想としては、カリフォルニアはナパ・バレーにワインセラーの旅をしてみたいなーってことと、菊地凛子さんセクシーやなーという以上2点です(笑)
- 「BECK」 通常版 [DVD]/水嶋ヒロ,佐藤健,桐谷健太
- ¥3,675
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賛否両論あるみたいですが、良いんじゃないでしょうか。
ヘタなりにも楽器やってる人間としては、洋楽が好きな人間としては、見ていて心地良かった。
キャスティングも素晴らしい。特に向井理がかっこよかった。
不満点としてはヒロ水嶋のギターの弾き方の不自然さ(明らかに上半身で弾いてる)とコユキの美声が聴けなかったこと。まぁ前者は笑えたし、後者は致し方ないことと割り切れます。
最後のフェスのシーンなんてグッと来ました。
原作がマンガと言えども、これを映画化しようとしたこと自体に拍手。
- ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット)/東野 圭吾
- ¥540
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昭和に書かれた圭吾東野の作品。
近くのスーパーの前でたまに古本市をやっていて、そこで見つけました。
ちなみに大抵の本が100円で売られていて、家に眠っている本を3冊(大概何でもok)を持っていけば、1冊無料にしてくれます。
読まない本の代わりにやってくる本なのでちょっと親近感がわきます。
そんな前置きはいいとして、内容はコンパニオンという言葉以外は時代を感じさせず、今読んでもとても20年以上も前に書かれたとは思えない。
伊坂幸太郎がプロセスで読ませる作家なら東野圭吾はエンディングに魅力がある作家だと思っています。
そういう意味ではエンディングには大きな驚きとか迫力はなかったし、プロセスもまぁ普通なんですけど、
言葉にできないおもしろさがありました。東野圭吾の文章力で持たせたと言えばそれまでかもしれませんが、しかし東野圭吾の原点を読み解くにはおもしろい一冊だと思います。