レビュー6 | Looking Back , Moving Forward

Looking Back , Moving Forward

前に進むために振り返ります。冷静に情熱的に。日常のこと、旅行記、競馬、映画、ドラマ、レビューなど欲張って書いてます。

レイクサイド (文春文庫)/東野 圭吾
¥530
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★★★★☆

四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた殺人。
主人公俊介の愛人が殺したのは妻。一見単純そうなストーリーに潜む真相とは?

久々に小説読んだんですが、いやーかなり良かったです。
圭吾東野の作品はいつでもリアル。
だからこそ究極の選択を最後に主人公がすることが往々にしてあるし、
それに対して反論も生まれる。
でも敢えてそこを書いていく姿勢ってのが素晴らしいと思う。
キレイに終わらせる小説とはまるで次元が違う。
作中に張り巡らされている伏線が読者との駆け引きを助長していて見事。
最後に、本書は中学受験に対するアンチテーゼも含まれていて(と勝手に理解している)、
これを小説の中でやってのけてしまうんだから凄い。


たった3行でわかる現代史 (青春新書インテリジェンス 178)/著者不明
¥788
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★★★☆

ヤルタ会談、キューバ革命、安保闘争、キューバ危機、天安門事件、湾岸戦争、コソボ紛争・・・
例えばこういった誰しも聞いたことはあるが、内容はよくわかっていない現代史の歴史用語(?)を3行で簡潔に紹介した上で、それに関する背景や豆知識を隣ページで解説してくれている。
正直期待はしてなかったが、内容的にかなり素晴らしかった。
情けない話、高校の地歴の教員免許を持っているにも関わらず、自身の知識不足が否めない。
ので、これを手にとったわけだがコンパクト且つ的確に背景までわかりやすく解説されている。
今の国際問題を理解するためにもチラ読み程度はしておきたい一冊。



生きるヒント―自分の人生を愛するための12章 (角川文庫)/五木 寛之
¥420
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★★★☆

中学時代の美術の先生が好きだった本。
その教師はロマンチックなおじさんで、人間味溢れる人だったことを覚えている。
授業中に生きるヒントの一部コピーを配ってくれたことが今本書を読もうと思ったキッカケ。
生きるヒントっていっても特別重たい話とかではなくて、まぁー日常生活における色んなことを、
今一度考えて肯定的に捉えていこうという趣旨のもの(ちょっとニュアンスが違うかも)。
タイトルや副題こそ胡散臭いが、どーぞ一度読んでいただきたい。
後悔はしないはず。
僕自身は納得いかないとこ(章)もあったけど、それはそれでしっかりとした反対意見を聞けた感じがして良かったと思っている。


テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)/ヤマザキマリ
¥714
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★★★

いいねー!この漫画。
古代ローマ人が愛していた風呂と現代の日本をリンクさせて書かれているものだが、
笑えるけど、内容がしっかりしてるので読み応えがある。
この良さをどう表現していいかわからんけど、センスがあるということと、
未だ1巻しか発売されてないのにマンガ大賞に輝いたことだけ記しておこう。

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)/小山 宙哉
¥580
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★★★★

the pillowsのさわおさんオススメの漫画。
おそらくさわおさんが勧めてなかったら読もうとすらしない類の漫画だと思う(タイトルや絵的に)。

幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。
2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。ふとしたことがキッカケで兄は再び宇宙を目指しはじめる。(Amazon紹介文より)

読んで思ったのは、人に夢も希望を、そして泥臭さも教えてくれる漫画だなーと。
そして小説では表現できない何かがしっかりと漫画という形で表現されている。
決してスマートとは言えないが、同時に決して憎めない兄のムッタが魅力的に映る。
今後追い続けようと決意しました。


真夏のオリオン [DVD]/玉木宏,北川景子,堂珍嘉邦
¥6,090
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★☆

戦争モノです。
潜水艦という映画では特殊な舞台ではあるけれど、内容自体はそこまで・・・という感じでした。
アメリカ人の姿や台詞を普通に登場させてるあたりは目新しくはあった(多くの日本の戦争映画は相手をスクリーンにすら映さないことが多い。もしくは完全に悪のレッテルを貼っている)。