Q. 自分が好きなことを仕事にするのはダメって聞くんですけどどうなんでしょうか?
就活のアドバイザーをしていた時によく就活生から質問されたこと。
もちろん答えなんてないけど、これは密かに自分もずっと素朴なギモンに思っていた。
何となくダメなんだ。つまり、趣味と仕事は同じにしてはいけない。そんな風に言われてきた気がするし、自分もそんな風に言ってしまったこともある。決して間違いではないが、今一度考えてみたい。
A. 別に好きなことを仕事にしても大丈夫。ただし覚悟と注意が必要。
これが今の自分なりの答え。
覚悟について。
第一段階として採用というハードルがある。
「好き⇒仕事にしたい」
この動機自体は間違いではない。人として正常な感覚感情だとも思う。
ただし、これではなかなか採用してもらえない。
なぜなら企業サイドはその仕事内容が好きな人より成果をあげてくれそうな人材を欲しがるからだ。
残酷なように聞こえるかもしれないが、これは民間企業で働こうと思う以上は致し方ない。
よって向こうは好きの一点張りでは相手にしてくれない。
そして言ってしまえば好きなことを仕事にしたいのは誰しもがそうである。
加えて、働き出した際に自分の好きなものの裏側を見ないといけないという覚悟も必要。
キレイな部分しか目に入らないのはあくまで消費者目線だから。憧れや夢の裏側は泥臭く血と汗で溢れていることを肝に命じなければならない。
もちろんそうしたギャップは採用サイドも知るところなので、面接で相手にされないのもこういった理由もあるんだろう。
次に注意点。
無事に好き⇒仕事が結び付いた人が働く上で何に注意しないといけないか。
つい最近まで旅行業界最大手の某社で働かれていて、うちの会社に転職されてきた方がいるのでその方の話を参考にすると、
自分は旅行が大好き。でも膨大なノルマをこなすためには旅行にあまり興味のない人にも旅行に行ってもらわないといけない。これがジレンマ。
旅行に関してはかなり多くの人が好きなジャンルなのでまだマシかもしれないが、ビジネスというのは需要を作り出していかないといけない。つまりあまり関心のない人にも興味なり関心をもってもらう必要がある。
その際、自分は好きだからゆえにあまり興味のない人の気持ちがわからない事態に陥ることが予想される。
例えば自分は競馬が好きで、競馬好きの人とは話も弾むし共感もできる。有益な情報だって提供できるし、受け取ってもらえる。競馬場に行かないかと誘えばお互い断る理由なんてない。
しかし競馬に全く興味のない人やいいイメージを抱いていない人に競馬の良さを話してもなかなかわかってもらえない。これは本当に難しいと思う。
そんなことはわかってると思っていても実際は難しい。なぜわかってくれない・・・こんなことは日常茶飯事ではないだろうか。
以上、簡潔な主張をダラダラと書きました。笑
ここまで書いといて何なんですが、僕は好きなことを仕事にするべきだと思います。
実際ビジネスで成功するかは別にして、日常の多くの時間を過ごす仕事は好きなことをした方がいいに決まってる。
失敗したとしてもある意味で勝ち組と言えるんじゃなかろーか。
極論かもしれないが、やりたくもない仕事を黙々とこなしている大企業に務めるサラリーマンより、収入は少ないけど自分の好きな喫茶店を細々と経営している人の方が人生幸せだと思う。
人生一度っきり。
━今日のまとめ━
<テーマ>
好きなことを仕事にしていいのか
<主張>
良い、むしろそうすべき。
ただしそれには覚悟と注意が必要。
<各論;覚悟>
採用されにくいという覚悟
好きなこととは言え、それに関する嫌なこともたくさんしないといけないという覚悟
<各論;注意>
好きだからこそ見えにくく、わからない視点に気付く注意