【笑いの効用・仕事編】生きがいの2つの側面 | 京都の大道芸人・笑いと健康講演講師 たっきゅうさんの新公式ブログ「芸人魂背負ってます」

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京都を中心に全国で活動中の大道芸人であり、笑いと健康に関する講演講師でもある「たっきゅうさん」の公式ブログです。

笑いを通じて、人と人との繋がりを実感し、
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少し古い本ですが、「生きがいの社会学」という本を読了して、興味深い内容もいくつかありましたので、何回かに分けてシェアしたいと思います。

 

この本の全体を通底している日本人の生きがいに関する考え方は以下の通りです。

 

生きがいには自分が所属する集団の価値(集団価値)と自己実現などの個人を重んじる価値(個人価値)の2つの側面があり、時代と共に、集団価値から個人価値を重んじる方向へと変化している

 

昔は地域や企業などの価値を重んじてそこに自分を合わせることが当然のように思われていましたが、今は地域や企業への帰属意識が薄れてきている中で、個人を重んじる方向へと変化しつつあります。かと言って、集団を重んじる価値そのものが消えたわけではないので、集団価値、個人価値の狭間で心が揺れ動いている人が多いのではないでしょうか。

 

日本における生きがい研究の古典ともいえる「生きがいについて」を記した神谷美恵子さんは、

 

「人間が最も生きがいを感じるのは、自分がしたいと思うことと義務とが一致したときだと思われる。しかしもちろんこれは必ずしも一致しない。」

 

と述べています。

 

現在働き方改革が世論の関心事にないます。仕事の中に自分のやりたいことを見出していくという労働者自らの努力も必要だと思いますが、企業の側から、働く人それぞれが実現したいものと企業で働くこととの間の接点を見出す手助けをすることも、生きがいの充足という観点からは大事なのではないかと思いますっていますが、身を粉にして働いていれば経済成長し、自分自身が豊かな生活をすることが見込めた時代ではなくなり、働くという義務を果たすだけでは自己実現に繋がらないという閉塞感があるから、働くことに息苦しさを覚える人が増えているという側面があるのではないかと思。リクルートではwill can mustシートという目標管理シートを用いていることで有名ですが、自己実現と会社への貢献をリンクさせる取り組みなのではないかと僕は考えています。

 

個人価値を重んじる傾向がより進んで行くにつれ、企業に属さずフリーランスとして社会に貢献するという働き方も増えていくかもしれませんね。僕はすでにそのような働き方をしています。生きがい観の変化とともに働き方も変わっていくのは時代の必然とも言えるのかもしれません。