今日はユーモアとストレス緩和に関するお話を投稿してみようかと思います。
笑いやユーモアがストレス緩和に役に立つことは何となく皆さん感じていることだとは思いますが、ユーモアがストレス緩和に有効なのは、主に以下の3つの作用が働くからからだと言われています。
1.笑うことによる生理的な作用
2.ユーモアによって人間関係が円滑になる作用
3.ユーモアによって状況の認知が変わる作用
2.のユーモアによって人間関係が円滑になるというのはもはや説明の余地がないかと思います。1.は免疫系や分泌系に対する作用です。これまで何回か投稿してきました。
今日は3.について書いてみようと思います。
ストレスフルな状況に置かれたときに、割と平気な人と、心身に不調をきたす人がいます。その違いが生じるのはは、状況に対する見方の違いも理由の一つです。ストレスフルな状況を困難で絶望的であると考えるか挑戦しがいのある状況だと考えるかによって、心身の健康に影響があるのは容易に想像がつくと思います。実は日常の中でユーモアを見出すのが得意な人は、ストレスフルな状況も挑戦しがいのある状況だという考えに至りやすいという傾向があるそうです。日常の中でユーモアを見出すには、ちょっとものの見方を変えてみたりする必要がありますが、そのような視点を変化させる習慣が、ストレスフルな状況においても役に立っているのではないかと言われています。
哲学者のアランはこんな名言を残しています。
「悲観主義は気分によるものだが、楽観主義は意志によるものである」
普段から意志を持ってユーモアを心がけることによって、ストレスフルな状況に対する楽観的な見方も養われるのかもしれませんね。
とは言っても、決してユーモアさえあればすべて解決すると主張しているわけではありません。明日はその辺のお話を投稿してみようと思います。