チルドレン期からジュニア期への移行時に人数が減少する傾向が多く見られます。
計画的に世界で戦えるレーサーの養成のためにも、このような活動こそ、力を入れて欲しいと思います。SAJのチルドンレーサーの底上げにこれからも、期待ですね。

チルドレン菅平合宿報告書


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8月22日から24日まで、長野県菅平高原にて第1回チルドレン陸上トレーニング合宿を行いました。国内の各ブロックから選抜された男子10名、女子10名が参加し、体力測定(柔軟性・基礎体力)とチルドレン期に必要なスキーの基本動作について学びました。


8月22日 10:30集合 挨拶、スタッフ紹介、選手自己紹介。
飯島トレーナーより、チルドレン期に必要な基本動作がどれだけ大切か映像を見ながら説明していただきました。海外の選手と日本の選手の違いや圧倒的に雪上でのトレーニングが少ない日本人がいかに戦うか、が今回のポイントであり「陸上で出来ない動作は雪上で出来ない」と言う内容でした。また、陸上での動きの癖が滑りとリンクしている点など細かく説明して頂きました。


午後は天候が悪かったので体育館にてスキップを主体としたコーディネーショントレーニング、片脚立ちバランス、正確な外向外傾動作の確認を行いました。「軸を作る」という単純な動作が、実はたいへん難しいと言うことに気付いた選手が多かったようです。


夜はアトランタ五輪5,000m4位入賞の志水見千子さんとJOCの小川さんによる講義をして頂きました。コミュニケーションスキルを高めるトレーニングや志水さんのオリンピックまでの経験、オリンピック後の活動などの話は選手達にとても刺激になったようです。他種目ですが、様々な経験や考え方を聞くと言うことは必ずプラスになることだと思いますし、何より他のスポーツとの比較やコミュニケーションを取ることができとても有意義な講義でした。

8月23日 この日も天候が悪く、体育館でのトレーニングとなりました。午前中は最新のウォーミングアップについて説明と確認を行い、その後柔軟性と基礎体力の測定を行いました。それぞれ何故必要なのかという説明を飯島トレーナーより細かくしていただき、選手達はメモを取りながら測定していました。


午後は初日に行った、片脚軸バランストレーニングを中心に体幹やコーディネーショントレーニングを行いました。リズミカルな動きや普段行わない動作に対応できない選手が多数でしたが、今後の努力に期待します。


夜のミーティングでは飯島トレーナーより、体のコンディション維持の重要性と海外の選手の話をして頂きました。その後、大原委員長より今後のチルドレンルールについて説明がありました。


8月24日 ようやく天候が晴れ芝生の傾斜を利用したトレーニングを行いました。ここまでは体育館でのトレーニングだったので平地での練習でしたが、今日は傾斜でしかも芝生なのでバランスを取るのにかなり難しかったようです。反復練習ですが、片脚軸バランスや前後バランス、またここでもウォーミングアップについて指導がありました。後半ではスプリント系のトレーニングも行い、ハードな内容に選手達も一生懸命でした。


今回の合宿は必ずメモを取りながらトレーニングすることとしました。それは覚えようとしても必ず忘れてしまうからで、メモを取っておけば記録として残り、選手は何度も繰り返し読み直すことで身に付くと飯島トレーナーより説明がありました。


13:00より解散式、全日程終了。
日本スキー界の底辺であるチルドレン世代の選手層拡大、強化は重要だと認識しております。選手層を増やすだけではなく、ここから世界で活躍する選手をジュニアチーム、シニアチームへ送り出さなければなりません。経済状況が厳しい中でありますが、このチルドレン層つまり土台をきちんと築くことが大切であると考えます。今後もこの事業が継続できるよう、努力していかなければならないと感じました。また、全国から選手が集まったことにより合宿の内容が各地で伝達されれば、全体の底上げにつながる気がします。


最後に今合宿に協力して頂きました、飯島トレーナー、オリンピアンの志水さん、JOC小川さん、菅平高原に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

報告者
全日本チルドレン小委員会
猪股 修