骨シンチとCT検査が終わり、転移が認められなかったということで、いよいよその後の治療を開始するために9月の初め頃に大学病院に行った。
主治医は講師の先生で優しそうな感じだった。
すでに前立腺の全摘手術をしてもらうつもりだったので、診察ではその意志の確認をされた。
前立腺がんの治療にはいくつか方法があるが、私が選んだ全摘出術のメリットは、限局性のがんの場合には完全に根治できる可能性が高いことだ。また、手術後の通院の頻度が少ないこともメリットの一つだ。
一方デメリットとしては、前立腺の側を走っている勃起神経と呼ばれる神経を除去することから性機能が著しく損なわれることと、多くの場合で手術後に尿漏れが起きることだ。
前者の性機能についてはもういいかという感じだったし、尿漏れについても何とかなるような気がしていた。
実際に、手術後すぐにほとんど尿漏れが起こらなくなった(この点については思うところがあるのでいずれ書きたいです)。
手術の意志の確認後、手術日の決定とそれまでの準備について説明された。
手術日は10月の上旬に決まり、それまでにいくつかの検査と入院の説明、麻酔の説明などを受けることになった。
こうして一月後の手術・入院に向けて準備を進めていくことになった。