雨が降りそうな空
傘を持って出かけた時、交差点で
君に出会ったよ。
君は昔と変わらずに、とてもキレイだった。
ちょっとくせっ毛は、変わらないね。
君は気が付かづに、僕の横を通り過ぎる。
あの時、どうして別れたのか？
後悔するくらい、君はとても綺麗になっていた。
変わり果てちまった俺だから、
もう昔のようには、戻れないね。
ああ、とうとう雨が降ってきた。
雨の中に消えていく君
声をかければ、良かったのかな？
でも、俺にはとてもそんな勇気は無いけどさ。
雨が降っている空。
あの時の君を思い出す。
無性に、会いたくて、でも行動できない俺
雨宿りに、喫茶店に入り、コーヒーで冷えた
体を暖める。
その時、君が同じ喫茶に入ってきた。
そして、目と目が合い、彼女は笑いながら
近付いてくる。
俺は、技こちの無い笑顔で彼女を迎える。
君の話好きは、変わらないね。
笑顔で話す君は、まるで昔に戻ったかの様な
錯覚を覚えさせてくれる。
思わず、抱きしめたくなりそうな
君の素敵な笑顔を、見ていると
無性に今の自分が苛立たしい。
君にふさわしくない、俺が無性に
悲しくなる。
でも、君はそんな事を知ってか知らずか
連絡先を渡してきた。
ああ、どこまで、やれるか分からないけど
俺も変わってみるか！
君にふさわしい、男になれるように。
雨が上がった。太陽も出てきた。そろそろ、帰ろう。
少し傷ついた、でも希望も持った
心を抱えて、彼女と喫茶店の出口で別れる。
さぁ、新しい自分が生まれる時だ。
密かに、勇気を振り絞り、
変わる努力をしてみよう。
努力が報われるか分からないが、
こう言うのは結果ではなく、経過だ。
これから、俺の戦いが始まる。
小さな勇気を大きな勇気に変えて
俺の為、そして彼女にふさわしくなるために。
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