カーネーションキング物語-1ここに野本一平氏の著作「夢海を渡る」カリフォルニア移民の父 内田善一郎伝という本がある。これをお借りして「ギルロイとの縁」を記録してみる。薩摩藩串木野の港から1885年(慶応元年)留学生という形でイギリスに向けオースタライエン号にて密航を企てた。その海岸には碑があり、『君が為 偲ぶ船路と知りながら けふの別れをいかで忍びん』とある。幕末薩摩藩の独断にて西欧文明文化を見聞し、明日の日本のためにと思うこころが海の向こうを見すえた藩主の決断があった。