交 | 田子町のにんにくブログ TakkoAomoriJapan

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青森県田子町は「にんにく」で有名になった。これはアメリカカリフォルニア州ギルロイ市と1988年姉妹都市締結したことで広く知られることになった。『にんにくの縁』は100年さかのぼることができる。それを知って欲しい。

にんにくの収穫で忙しい
外務省のHPより・・【各地で拾ったいい話
いま地方が元気である。国にひけをとらない立派な国際交流・国際協力事業を推進している。
 政府だけで協力活動をする時代は終わり、地方自治体やNGOなどの幅広い国民各層が参加して、政府にはできない草の根レベルの肌理の細かい国際協力が期待されるようになってきている。既にかなりの自治体が、独自にあるいは政府と協力して途上国から感謝される活動を行っているが、ここでは、そのような中から、日本各地でキラリと光るいい活動をしている自治体の例をいくつか拾って紹介してみたい。
  第一話「にんにく」は神様です
 青森県と岩手県の県境いに小さいながらもキラリと光る町がある。青森県三戸郡田子町である。“たっこまち”と呼ぶ。この町がカリフォルニア州ギルロイ市と共に今回の主役である。
 人口8千人の田子町は、「にんにく」生産と研究開発の両面で、これまで優れた実績を残しており、“にんにく日本一の町”として名が通っている。
 一方、人口3万人のギルロイ市は、「にんにく」(ガーリック)全米一であると同時に世界一でもある都市だ。田子町とギルロイ市は共に「にんにく」の生産地と云う共通点を通じ、姉妹都市になり、当初は親善のための行き来がおこなわれていた。
 それぞれの町でおこなわれる行事への親善使節団の派遣など、通常の都市交流の際に行われる形でのスタートであった。
 しかし、交流が進むにつれて、双方とも更に踏み込んだ形での地域発展を目指す交流を求めるようになってくる。その結果として、もともと交流スタートのきっかけでもあったのが「にんにく」産業でもあり、双方の都市に共通の産業として、これを協力しあって更なる発展を目指そうということになった。
 親善から始まった関係ではあるが、その後は品質改良のための研究開発の研究者や技術者の相互交流や、共に製品販売のための市場開発を推進するなどの協力により、その都市を活性化し豊かな町造りを目指すことになったのである。田子町は毎年9月に“にんにく・べご(牛)祭”を行い、「にんにく」と牛肉生産の発展と成功を祝っている。
 この祭には遙かアメリカのギルロイ市からも多くの人々が田子町を訪れて、両都市の住民同士の友情を確認しあう。
 また、ギルロイ市でも、同様の趣旨で毎年7月に3日間にわたり行なわれるガーリック・フェスティバルには、全米から15万人以上の人々が参加し大いに賑わう。この祭は、行政は一切タッチせず、専ら民間ボランティアの人々の手により支えられており、そのボランティアの数は4,000人以上にもなるという。まことに素晴らしいことである。
 都市同士の関係もいろいろな関係があって構わないし、初歩的な関係からスタートして深い充実した関係へ発展していくのも結構なことである。「友情関係」から「交流関係」へ、そして「協力関係」へと都市の間柄もより深く進んでいくのが理想ではないだろうか。
 田子とギルロイの関係もこのような経緯をたどって、理想的な形を作り上げたのであろう。
 日本のガーリック・レディと、アメリカのミスター・ガーリック、ガーリック・クイーンが日米友好親善使節として大いなる役割を果たしている労をねぎらいながら、我々の食生活に縁の深い「にんにく」が益々美味しく健康によい食品へと改良されていくことに期待したいものである。】およそ20年くらい前の話です。