もうすでに新年度が始まり、研修医になった方はすでに研修医としての業務が始まっていると思います。

 

そして医学部6年生の方は、これから卒業試験、国家試験に向けて勉学に励む時だと思います。

 

よく言われることは、医師になると時間がなくなるので、遊べる時に遊んだ方がいいよ、ということ。

 

これについては確かにそう。

 

間違いなく言えることは、長期休暇が取れなくなるということ。

 

稀に2週間休暇を取らせてくれる所もあるらしいけど、多くの場合は長くて1週間。

 

そのため、例えば旅行系You Tuberがやっているような、アフリカや南米を何カ国も旅行したいというような夢があるのであれば、国家試験が終わった後がラストチャンスかもしれません。

 

ただ、現実的にこれだけ大規模な海外旅行だと、相当なお金がかかると思いますので、よほど実家が太くないと実現は無理だと思います。

 

ちなみに私は卒業旅行として、妻と一緒に韓国に3泊4日旅行しましたが、十分に楽しめました。

 

ただ、実際の所は、医者になっても遊ぶ時間は意外とあるものです。

 

1週間丸々休むことは、外来が立て込んだり、病棟の人手が少なかったりすると、なかなか取りづらい所はあると思いますが、それでも多くの環境ではある程度の休みは取れますし、取らないといけないことに今の時代はなっています。

 

かつては医師は24時間365日奉仕の精神で患者のために働け、というのが常識でしたが、今の時代は全く違いますので、与えられた権利は行使すべきですし、行使してもらえる環境で仕事をしなければならないです。

 

少なくとも、殆どの国内の旅行は、2泊3日あればだいたい楽しめますし、海外旅行も与えられた休暇でほとんどの場合は可能です。

 

また、実は私自身も今日から土曜日まで博多で学会に行くのですが、学会や研究会に行く機会は割と多くあり、基本的には勉強に行くため観光する時間はありませんが、少し現実とは離れた場所に、新幹線や飛行機を使用して移動するだけでも、結構楽しめたりするものです。

 

旅行に関してはそんな感じで、その他の趣味については、私自身はそろそろかつてやっていたギター、ベースに加えてドラムなど何か継続的に行える趣味に手を出そうと思っておりますが、やってみると仕事の方が楽しかったので、ここまで基本的には仕事中心の生活しておりました。

 

実は医師になって困るのは遊ぶ時間がなくなることではないのです。

 

医師になって困るのは、勉強する時間がなくなることなのです。

 

医師になってからは学生時代とは全く異なる専門的かつ実践的な勉強が必要となります。

 

しかし、日々の診療業務に追われ、その時間を確保することは容易ではありません。

 

せっかく与えられた休暇は遊びに行きたいですよね。

 

でももしかしたら下手に遊びにいくよりも、勉強する時間に充てた方が有意義に過ごせるような気が最近はしています。

 

その辺りは人それぞれですが、実際に勉強する時間の確保が難しくなることは、共通の悩みだと思います。

 

そういう意味でも、学生時代には勉強をしっかりすることが重要なのです。

 

国家試験が終わった後は、もちろん折角の機会なので遊びに行くのはよいのですが、その時しか出来ない勉強もあると思います。

 

国家試験が終わった後に特別医師としての勉強をする必要性はないと思いますが、逆に医師としてのではなく、それ以外の勉強を教養として行うのは、とても有意義だと思います。

 

このように、まだ医学生の方は、実は困るのは勉強する時間だということを頭の片隅に入れておくと、色んな計画が立てられると思います。