ツイッターをご覧になられた方はご存じかと思いますが、私は3月11日と4月1日に新型コロナウイルスワクチンを接種いたしました。

 

そして、2回目の接種の翌日にワクチンの副反応による高熱と倦怠感や筋肉痛などに襲われました。

 

 

今回は、2回のワクチン接種の体験談と副反応が生じた時のことについて詳細に語ろうと思います。

 

まず1回目は3月11日と、偶然にも東日本大震災から10年後にあたる日となりました。

 

投与したのは15時35分頃。

 

1週間で全職員を対応ということもありましたので、受付から問診、注射までの流れは、非常に流動的に行われました。

 

先に問診票を記載して当日問診を受ける流れについては、インフルエンザとほぼ同じです。

 

私の場合は特に該当項目はなく、現在の体調やアレルギーなどについて心配事などがあるかという簡単な質問を受けたのみでした。

 

そしていよいよ注射。

 

注射はご存じのように筋肉注射。

 

よくSNSで投与する直前の写真をアップしている方とかがいらっしゃりましたが、そんな余裕はなくさっさと行われました。

 

注射の痛みはほぼゼロでした。

 

本当に投与されたか疑わしいくらいでした。

 

希望があれば30分間その場で休むことも出来たのですが、もともとアレルギーもないし大丈夫であろうと思ったので、そのまま仕事に戻りました。

 

その後3時間くらいは何も症状はなく経過。

 

3時間くらい経過してから少しだけ肩の違和感が出てきました。

 

でも、全然たいしたことありません。

 

投与から6時間後あたりにだいぶ肩の痛みが目立つようになりました。

 

でも耐えられない痛みではありません。

 

ただ、肩を下にして寝ることは無理でした。

 

そのくらいの痛みです。

 

多くの方は翌日に疼痛などが強くなると聞いていましたが、私の場合は翌朝は寝る前と同じくらいで、その後翌日の昼には疼痛は緩和され、その後徐々に治まり、その翌日には症状はほぼ消失しました。

 

言われていた副反応のような発熱や倦怠感などの症状はありませんでした。

 

他の方も疼痛については肩を上げることが困難な方もいましたが、だいたい私の同じような感じでした。

 

他の施設と合わせてわずかに咳が止まらなかったりするようなアレルギー反応のような症状が出た方はいたようですが、その日のうちには皆さん回復されたようです。

 

発熱が生じた方もいたようですが、全員回復していました。

 

 

ということで、初回投与については多少の副反応や疼痛はあるものの、全体的には軽いケースが多いという感じでした。

 

 

この新型コロナワクチンはその3週間後に追加投与を行うことが必要です。

 

以前より2回目の方が副反応が強いことが言われていました。

 

私の前に打たれた方々の中には38度台の発熱が出た方もいて、倦怠感や筋肉痛の症状も初回よりも強い方が多かったです。

 

また注射部位の疼痛も強くなった方は多かったです。

 

そういうこともあり多少不安でしたが、副反応は免疫反応の徴候であり、自分自身は必要性を理解しておりましたので、副反応が出ても受けて立とうという気持ちで2回目の接種に挑みました。

 

そして2回目の接種が1回目と同じように行われました。

 

投与時の疼痛はごく軽度ではありますが、1回目より多少ありました。

 

念のため30分間会場で安静にすることにしました。

 

結果的には何も問題ありませんでしたので、その後普通に過ごしました。

 

翌日朝までの経過については1回目とほぼ同じでした。

 

疼痛も前回と大体同じくらい。

 

ただ翌朝、熱はありませんでしたが、前回みられなかった倦怠感と下半身の筋肉痛が若干みられました。

 

程度は軽くたいしたことはありませんでしたし、風邪っぽい症状でしたので、しっかり免疫が出来ていることを実感し、むしろ喜んでいました。

 

その後通常通り仕事をしたのですが、何となくいつもより仕事がはかどらず、倦怠感も徐々に強くなってきました。

 

そして昼前くらいには風邪程度の倦怠感と筋肉痛が出てきて、昼過ぎあたりにはインフルエンザっぽい感じに近くなったのです。

 

それでも大丈夫そうでしたので、予定されていた仕事を13時半まえ行いましたが、その仕事が終わって気が抜けた瞬間に、一気に倦怠感と筋肉痛が強くなり、同時に悪寒が生じるようになりました。

 

これは絶対に体温が上がったと確信し体温を測りました。

 

結果、37.7℃でした。

 

症状は昔かかったインフルエンザとほぼ同じ感じ。

 

これ以上は仕事は無理と判断し早退させていただくこととしました。

 

その後自宅では38.2℃まで上昇し、症状はインフルエンザと全く同じ感じでした。

 

ただ、これは明らかに副反応であるため、その後の経過で確実によくなると思っていましたし、安静にしていれば耐えられないことはなかったので、解熱剤も使わずに安静にしました。

 

おかげさまでよく休むことは出来、その日の22時頃には症状は半分くらいに減り、熱も37.2℃まで下がりました。

 

そして翌日は、本当に嘘みたいに全く症状はなくなり、通常通り勤務いたしました。

 

 

ということで、私の場合は2回目に結構な副反応を経験しました。

 

そうであっても、ワクチンの効果は絶大であることは、海外のここまでの報告から明らかであり、このような想いをしたとしても、私は皆さんには接種を推奨したいと思っております。

 

新型コロナウイルスに感染して肺炎を発症した場合の症状はその比ではないはずです。

 

この症状よりもさらに強い症状なだけでなく、肺炎が重症になったら当然呼吸器症状と呼吸苦が生じ、苦しい治療を強いられることとなります。

 

そして何と言っても人にうつす可能性が出てくるのです。

 

それを考えれば、ワクチンの副反応は一時的なので、なんてことありません。

 

むしろ、ちゃんと自分に免疫反応が起こったことを実感出来たのはよかったとさえ思っています。

 

 

今でも新型コロナワクチンについての質問を外来の度に必ず受けます。

 

病気や治療薬への長期的な影響については厳密には不明な点が多いです。

 

しかし、新型コロナウイルスの予防効果と理論的にワクチンが病気に影響を及ぼすことは考えにくいと思われることから、世界的にはリウマチ膠原病の患者さんやステロイドや免疫抑制薬による治療中の方に対しても接種することを推奨する流れとなっています。

 

私のような症状は高頻度に起こることから、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、恐らく皆さんの主治医の周りでもそのような情報や主治医自身も経験しているものと思います。

 

多くの方にとっては自宅安静で問題はないと思いますが、結構辛い症状なので、主治医の先生と相談して解熱剤を処方していただくか、アセトアミノフェンが配合されている市販の解熱鎮痛薬を常備することもありだと思います。

 

あと、ワクチンを投与した翌日は私のように早退する可能性があるため、可能であれば休みとしていただくか、体調悪化時には早退する可能性について職場に理解していただくのがよいと思います。

 

主婦の方でしたら、家事などご家族の方の協力が必要となる可能性があります。

 

 

以上、私自身の体験談について赤裸々に語らせていただきました。

 

ご参考にあれば幸いです。