もうツイッターでは発表いたしましたが、この度2020年3月に、金芳堂さんから本を出版することが決定いたしました!!!
タイトルはまだ未定ですが、非専門医を対象に、リウマチ膠原病患者さんに対して行ってはいけない「御法度」についての参考書を書く予定です。
私に本の出版の白羽の矢が立ったのは、今から2ヶ月くらい前の5月中旬から下旬に差し掛かった頃。
私の医局の机に出版社の金芳堂さんからの手紙が置かれていました。
「執筆依頼」のお手紙でした。
何と編集者の方が普段から私のツイッターやブログ、動画などを見て頂いており、決め手となったのは、3月に行ったあのウェブセミナーだったようです。
もちろん受理し、5月末には出版社の方と直接打ち合わせして、ちょうど私がマドリードに行っている最中に編集企画会議で出版の承認が得られたことで、正式に出版が決定したという流れでした。
ちなみに今回の本は私の単著ですが、監修は当科の教授が行うこととなり、私個人への依頼でしたが、ありがたいことに全面的に医局の協力を得て行うことが実現しました。
実は私の「本当の夢」は医者になることでも、リウマチ膠原病内科医になることでもなく、「本の出版」でした。
高校1年の頃。
私は本が大好きというより、本屋が大好きで、暇さえあればどこかの本屋に必ず行っていました。
そういう日々を送り中で、私もいつか本を出版したいという想いが強くなったのです。
地元の田舎にはあまり大きな本屋がなかったため、たまに名古屋の大きな本屋に行った時は、まるで遊園地に遊びに行ったような感覚で、浪人時代は必ず毎日本屋に行っていました。
あれは確か高校2年の時だったと思いますが、正確なタイトルは忘れましたが、「本を出版する方法」というような本を購入しました。
インターネットのない時代、本をどうやって出版するかの唯一の情報源でした。
出版には自費出版と商用出版があることをそこで知りました。
自費出版はお金をかければ誰でも出来るが、莫大な出版費用がかかるだけでなく、一般の書店に置かれることは通常なく、商用出版は出版社が出版費用を負担してもらえるだけでなく、本の宣伝も行われ、ジャンルにもよりますが一般の方が利用する書店で販売されるようになります。
ただし、商用出版は出版社が必要と見なされなければ実現は出来ず、私がかつて買ったその本には、商用出版のための交渉を行うために、数え切れない数の出版社に直談判に行っては断られてという感じだったようです。
そんな中、私がブログを知ったのは学生時代で、ブログをきっかけに出版することを目標としたのです。
学生時代には別の会社の別のブログを書いていましたが、数年前にアメーバーブログで、最初は趣味のバレーボール観戦のことについて書いていき、留学中に色々あって今のブログに変わってからは、医療の内容を中心に書くようになりました。
そして同時にツイッターも行うようになり、一度ツイートがバズったことを契機に評判が広がり、ありがたいことにフォロワーも5000人を超えました。
これらも全て「本を出版する」という一つの目標を持って行った結果でした。
私が留学を終えて帰国する直前にサンディエゴで学会がありました。
そこで教授と2人で食事をしました。
実は私が本を出版することが夢であることは、当時妻以外誰にも話していませんでした。
私にとっては本当に本当に大事にしていた自分の夢でしたので、安易に口外せずに自分の中に留めていたのです。
その時、教授に初めて自分が本を出版することが夢であることを伝え、私の夢に賛成してもらいました。
そういうこともあり、今回も教授からもとても祝福していただきました。
最近は学会報告のウェブセミナーが7月31日に行われることから、その準備を行わなければならなかったのですが、それもある程度目処が経ったので、ここから本格的に執筆活動を開始しておよそ一週間経ちましたが、普段からブログとかで書くことには慣れているため、日々の診療業務をしながらなので大変ですが、今の所順調に進んでいます。
ツイッターでも報告し、非常に多くの方から祝福を受けました。
リウマチ膠原病領域は診断や治療は非常に進歩していますが、情報発信という点では十分とは言えず、非専門医や患者さんに正しい情報が入っていないのが現状と言えます。
もちろん、情報発信したいと思っているリウマチ膠原病の専門医はたくさんいらっしゃると思いますが、日々の仕事が忙しく、なかなかそこに力を入れるのは難しいと思います。
私も正直診療業務をしながら執筆するのは大変で、本来やらなければならないこともたくさんあるのですが、私の念願を果たすべく、今の現状であればやっていけると思っています。
原稿締め切りは10月末ですが、個人的な目標としては9月初旬くらいまでには一通り完成させて、再度出版社の方と打ち合わせをして最終調整をしていくこととしております。
多くの方の期待に応えるべく精一杯頑張ります!