私は毎週水曜日の午前に秩父の病院で外来をしております。
いつもはそのまま大学に帰ってしまうのですが、先週・先々週と夏休みという形で外来の後に秩父を観光してきました。
私は1年半アメリカで生活していました。
アメリカの大自然は確かに素晴らしいし、日本人からすればアメリカにあるもの全てが目新しく、それはそれで本当に楽しかったです。
しかし、その一方で私がアメリカで生活して感じたことは、アメリカの素晴らしさ以上に日本の素晴らしさを実感したことです。
アメリカが悪かったわけではないのですが、やはり私は日本人、日本の素晴らしさを見直すことが出来たのです。
これは日本にいた時には実感できなかったことです。
多分、海外で生活して帰国された方の多くはそう感じるものと思います。
秩父はそんな日本の魅力が凝縮されているところです。
その一方で、秩父は以前より医療過疎が深刻な地域でもあります。
そんな秩父の医療に貢献できることは、とても光栄なことです。
日本はストレス社会と言われています。
本音を言いますと、私もストレスが溜まっています。
こんなに素晴らしい自然と伝統がありながら、なぜ日本人の心は荒んでしまうのでしょうか。
今の日本人が見失ってしまっている大事なものが絶対にあると思います。
この答えは日本の自然と伝統にあります。
皆さんはどうでしょうか?
私の生まれ故郷も結構な田舎なのですが、父の実家は岐阜の奥地にある本当の田舎でした。
お盆と正月に父の実家に行くのが楽しみでした。
最近は行っていないのだが、あそこは本当に絵に描いたような昔の日本がそのまま残っているところでした。
そういう思い出があるから日本の自然や伝統に感情移入しやすいのかもしれませんが、それでもきっと日本人であれば誰しもが癒されるのではないかと思います。
別に観光名所である必要はないと思います。
ちょっとその辺の自然に触れるだけでも違うのだと思います。
日本がストレス社会でなくなる日を期待して。