ツイッターをやっている方ならお察しかと思いますが、最近ちょっと色々あって、不満が爆発し精神的に疲れていました。

 

ただ、昨日今日と新人研修医の指導を行ったりするうちに、少しずつ元気になりました。

 

今日書く内容は多少この辺の経緯などに関連したこと。

 

 

医療は一人で行うことは出来ず、医者と看護師などの医療スタッフはもちろん、医者同士でも連携を取って診療を行っていかなければなりません。

 

それは同じ診療科内でも上と下とでもそうですし、専門外の診療科の先生ともそうです。

 

ただ、リウマチ膠原病という複数の臓器に関係する難しい患者さんの場合、私だけで物事を判断することは出来ず、同じ診療科のチームの他の先生や教授などの上の先生、そして他の診療科の先生方の意見を聞きながら、治療方針を決めることとなります。

 

しかし、色んな先生が色んなことを言ってくると、私もとても困ることがあります。

 

というのは、実際に患者さんを近くで詳しく診ている側からしてみると、どうしても納得がいかない意見もあったりするのです。

 

そこで、私が弟子達に言ってきたことは、「主治医が一番患者さんのことを知っている」ということ。

 

それが例え教授であったとしても、はたまた自分の専門外の領域を専門とする先生であったとしても、これらの先生はもちろん自分より知識や経験が豊富な訳だが、その患者さんに関しては普段診ていない訳であり、当然普段診ている私の方が知っているはずなのです。

 

実は、複数の医師や診療科が関与する場合、こういう周りの意見に主治医が振り回された場合、思わしくない結果になることが多いのです。

 

そんな中で、「主治医が一番患者さんのことを知っている」ということをしっかりと理解し、もちろん周りの意見は聞くし議論するのだが、あまり振り回されずに、自分の考えを信じることは、患者さんにとってとても大事なことだと思います。

 

最近はこのことで私も疲れておりましたが、それでもうちの科の上の先生方は私の考えも尊重してくれるため、まだ恵まれている環境だとは思っていますが。