今日本で非常に話題となっていると思われる、このバニラエアの件。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170629-00010003-bfj-soci

 

ツイッターを見ていると、この障害者の方を批判する人は、かなりいらっしゃります。

 

一体これはどういうことなのでしょうか?

 

批判する主な理由は、電話をかけなければならないことを知っていながら、電話をかけると搭乗拒否されるため、「意図的に」直接空港に出向いて、強引に乗ろうとしたということ。

 

さらに、過去にも同様の行為を行っていたことや、それを意図する内容のブログを書いていたことから、確信犯であることが、批判の対象となっているようです。

 

 

ハッキリ言いますと、このようなことで議論になっている日本の現状は、非常に恥ずかしいことだと思います。

 

もっと冷静に考えて欲しいです。

 

今回の件で、航空会社はその時の対応が不適切であったことを認めているんですよね?

 

そして、それに対して航空会社は、障害者に対する対応をしっかりすべく、もともと予定されていた車いす使用客専用のストレッチャーを、予定よりも早めて導入することになったんですよね?

 

めでたしめでたし、じゃないですか。

 

結果的には、この航空会社は障害者も利用でき、皮肉にもこういうニュースになったことにより、障害者が飛行機をより快適に利用出来るようになる動きになる訳です。

 

よかったじゃないですか。

 

なのに、何でこの障害者の方を批判する必要があるのでしょうか?

 

 

アポなしで空港に直接行くことにより、乗客に迷惑をかけるという意見もあるが、目の前にいる障害者に対して、日本人はそんなに冷たいのでしょうか。

 

格安航空会社なので、そこまで求めるのが酷だという意見もあるが、記事にもあるように、最近制定された法律による合理的配慮が欠けていたことについては、会社も認めている訳です。

 

それに伴い、このストレッチャーの導入は近いうちに検討されていたので、この法に反するかどうかということも話題に上がっていますが、予定されていても、その時いたその客は、その場で乗れなかったら意味がない訳ですよね。

 

実際、この件を受けて予定を前倒しして導入することとなった。

 

やれば出来る訳じゃん!

 

 

多分、この人がここまで強気に出なければ、この問題が表に出ることはなかったはずです。

 

この問題が表に出ることによって、どのような恩恵がもたらされるか。

 

当然、障害者が飛行機を利用しやすくなることです。

 

航空会社も批判どころか、今後改善すると言っているので、これでいいのです。

 

だから、航空会社もその時の対応は批判すべきことであっても、今後改善するのであれば、それでよかったのです。

 

 

ちなみに、私がこうやって記事を書いている間に、この方はテレビで自分がプロ障害者として飯を食っているというような発言をし、また批判が強くなっているようです。

 

別にいいんじゃないでしょうか。

 

結局、こういうことに対していちいち反応している国民は、障害者が調子に乗ってつけあがることを恐れているのだと思います。

 

もしそういうことが起きたら、それに対して国民が同じように声を上げればいいではないか。

 

不毛な議論やバッシングはもうやめるべきだと思います。

 

この問題によって一番やらなければならないこと。

 

それは、障害者が現在どういうことに苦しんでいるかを知り、どうすべきかを考えることです。