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   今月の同門誌「千家人物散歩」は、細川三斎が語った千利休の失敗談です。



  大切な墨跡を夜に拝見する事になり、思わず手燭を掛軸に近付けてしまい、亭主の「燃やして下さい。」のひとことに、「面目ない」と語ったお話し。


  さらに断っておいたはずの食事がでてきて、亭主が「召し上がって頂く為のものでは無く、お出で下さった事への気持ちです。」と言われ、「又恥をかきたるよ」と語ったお話し。


  師と弟子の深い信頼関係が無ければ、このような言葉を弟子に言わないでしょうし、また、弟子も、師からあらゆる事を学び取ろうとしたからこその、口伝だったでしょう。



   細川三斎のお墓は大徳寺 高桐院にあり、利休からもらい受けた石灯篭があるそうなのですが、現在高桐院は拝観休止中。また、再開したら、見に行きます。




  朝日と朝露。

  日が昇るのも遅くなってきました。季節は移っていきますね。



  お茶の輪、着物の輪が拡がっていきますように。