いつも読んで頂き、ありがとうございます。



  先日Cさんにお借りした本。目利きー谷松屋戸田露吟覚書ー 



  お稽古に持って行くと決めて、足早に読んだのですが、中盤「人と人のつながり」を大切にした辺りは、とても胸に沁みました。


  興味深かったのは、かつて船場では、「女の子が生まれるとお祝いし、男子の方が祝わなかった。」事。


  能力のある者を婿養子として迎える事で、「家」の繁栄を目指すのが、商家のならいだったそうです。


  「船場のこいさん」
  とは、大阪の中心地にあった「せんば」の商家のお嬢さんを指すことばですが、そんな深い意味があったとは知りませんでした。


  露吟も含めたくさんの人が、「家」を守ってきたおかげで、今のお茶があることを忘れないでいたいです。



   
  大好きな椿、「月ノ輪」。
  お水取りの「のりこぼし」を思います。



  お茶の輪、着物の輪が拡がっていきますように。